わたしたちの想い
「家族」という言葉に、あなたは何を思い浮かべるでしょうか?
血のつながっている親、子ども。婚姻制度によって結ばれた夫、妻。一緒に暮らしているペット。
fotowa(フォトワ)は2016年2月末にサービスを開始して以来、「自然でオシャレな、自分らしい写真」を気軽にプロのフォトグラファーに撮影してもらえる出張撮影マッチングサービスとして、様々な家族の姿を写真に残してきました。その度に、多種多様な家族とその絆、「自然体であること」による「その家族らしい情愛」を感じてきました。
fotowa運営チーム内に、LGBT当事者である社員もおり、日頃より「多様な家族のカタチ」をfotowaを通じて伝えていきたいという想いを抱いていました。fotowa運営チームをはじめとする当社ピクスタ株式会社もその想いに共感し、LGBTに関連する様々なサービスを運営する株式会社レティビーと協力し、10月11日のカミングデーの前日にあたる10月10日に、LGBT当事者およびその家族を対象とする「自分たちらしい家族写真」を残すためのフォトセッションを開催することに至りました。
fotowaは、LGBTをはじめとするマイノリティの人々も、家族・パートナーとの絆をあるがままに写真に残し、それをオープンにすることで、世の中の認識向上に繋がり、差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく、家族やパートナーと共に、前向きに生きていくことができるフラットな社会をつくる一助となりたいと考えています。
イベント概要
fotowa × Letibee 共同企画『LGBT家族の絆 〜カミングアウトデー フォトセッション〜』
内容
fotowaフォトグラファーによるLGBTとその家族の「自分らしい家族写真」の撮影
・撮影は1組ずつ行います
・1組あたり30分〜60分程度撮影します
・撮影した写真はすべて後日にデータでお渡しし、個人利用範囲内でご自由にお使いいただけます
日時
10月10日(月・祝) 10:00〜16:00
[午前の部] 10:00〜13:00 (3~6組 撮影予定)
[午後の部] 14:00〜16:00 (2~4組 撮影予定)
※参加組数に応じて時間が変動する可能性がございます。
場所
代々木公園 中央広場(渋谷区代々木神園町2-1)
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/access039.html
参加対象
・LGBTがいる家族の方
・イベント以後、当日撮影した写真を自身のブログやSNSで、公開・発信可能な方
・撮影した写真を、今後fotowaサイト上での掲載をはじめ、各種PR資料に実例として掲載することにご同意いただける方
・撮影日当日、取材撮影が入る可能性があり、その場合でも応じてくれる方
※未成年者の参加は保護者の同意が必要となります
参加費
無料
参加方法
こちらの応募フォームより10月7日(金)正午12:00までに応募申込
※参加希望者多数の場合は抽選になります
※抽選結果は10月7日(金)20:00に連絡を予定しております
今後の展開
フォトセッション参加者は、LGBTをはじめとするマイノリティに対する認知向上にむけて、10月11日のカミングアウトデー以後、フォトセッションで撮影した写真を、参加者自らのブログやSNSで公開します。
また、fotowa公式ブログ「FUNmily by fotowa」、LGBTに関する情報メディアサイト「Letibee LIFE」ほか両社運営のSNSで参加者の写真を公開し、同様にLGBTをはじめとするマイノリティに対する認知向上と、誰もが暮らしやすいフラットな社会づくりを目指します。
fotowaでは、今後も自然体であることの美しさを追求しながら、さまざまな「家族のカタチ」を映し出し絆を再確認していただけることで、優しい社会の形成に貢献してまいります。
fotowaで撮影を体験した当事者の声
まるもさん(27才)・榮 真菜さん(25才)・ジュリアちゃん(14才)
お二人にとって、「家族」とは?
家族=家ではない。家族は箱じゃなくて、自分のカタチにあわせて変化ものだと思います。
二人は法律などで結ばれているわけではないですが、自分にとっては家族であり、ずっと二人の家族写真を残したいと思ってました。
撮影中に感じたこと
愛犬とのショットを時間がかかっても撮ってくれるなど、犬に対しても家族として接してくれたことが、私たちにとっても素の自分を出しやすかったと感じます。
写真を見た感想
「じゅっちゃん(愛犬)がとにかく可愛い!」、お互い「この表情いいね、普段とは違う自分たちの雰囲気にテンションあがるね!」って見ながら話してました。
SNSへのコメントや友人には、3人の姿が可愛い、ほっこりする、とセクシャリティ関係なく反応をもらいました。まるもの母も「じゅっちゃん可愛いね、いい写真だ」と言ってくれました。
お二人が家族にカミングアウトした時のこと
大学3年生の時に、母にカミングアウトしました。最初は、好きな人できたと言った時は、嬉しそうに「どんな人?」などと笑顔だったが、女性だと伝えると、表情が曇り、「ちょっと疲れた。もう寝るね」と寝込まれました……(今は受け入れてもらっています)
現実逃避されてしまったと感じましたね。でもちゃんと伝えられたぞ~!とも思いました。
カミングアウトすることによって、家族の人を「家族」としてではなく「人間」として見られたことは、とてもよかったと思ってます。(まるもさん)
2年前に母にカミングアウトしました。物を投げつけられ、同じ食卓につかせない、空気が汚れる!と同じ場所に居ると換気をされるなど汚物扱いされました。訳がわからないまま土下座を強要されたこともあります。
自分の心がついていかなかったです。でも、カムしたことで、今までの日常はもう戻って来ないと感じました。(榮真菜さん)
今回のフォトセッションへの想い
家族の形は人それぞれなので、焦らず、自分達のペースで自分や相手と向き合って、安心できる居場所を築いていけたらいいな、と私たちも思っています。
しんちゃん(27才)・いくちゃん(25才)
撮影中に感じたこと
普段二人で一緒に写真を撮るということが少ないので、新鮮で、楽しかったです。
二人で出かける時にはあまりしないようなことも、カメラマンの方に提案されてやったのですが、恥ずかしくもあり逆に普段しないので面白くもありました。
いろんな会話や表情を引き出していただき、とにかく笑顔の多い時間だったなと思います。あらたまって撮るのも興味はありますが、こうしていつもの自分たちを切り取って撮っていただくのも、とてもすてきな機会でした。(しんちゃん)
いつもあまり写真には写りたがらない方なので、はじめは緊張していましたが、話しながら撮っていただくうちに、緊張がほぐれました。いつもくだらないことを話しては二人で笑っているのですが、写真を撮っていただいている間はいつもに増して笑っていたように思います。(いくちゃん)
写真を見た感想
「ほとんど笑ってる(笑)」「悪い顔してる写真もあるね」「そう、こういう表情も逃さず撮られてる(笑)」「いい写真たくさんだよね」「笑いすぎて歯が出過ぎ(笑)」「撮ってもらえてよかったよね」と言い合いながら、二人で一緒に見て楽しみました。
まだ他の誰かに見せていませんが、家族や仲のいい友達には見てもらいたいなと思います。せっかく撮ってもらったので、SNSなどで、こういう取り組みもあるよと伝えたいです。
お二人が家族にカミングアウトした時のこと
ずっと今のようなスタイルで過ごし続けてきたので、あまり改まってカミングアウトをしたことはないのですが、普段(特に苦しくなった時に)「自分で自分を好きでいられればそれでいい」「孫の顔が見たくてあなたを産んだんじゃない。家族が欲しかったから。それは叶えてもらったから、あなたは自分の人生を生きなさい」など、前向きなあたたかい言葉をもらってきました。いくちゃんとの交際についてはすぐに伝え、かなりはじめの時期に紹介してから、ずっと良い関係でいてくれています。(しんちゃん)
しんちゃんとの交際について、親には2016年1月に伝えました。以前、「トランスジェンダーの友達がいる」と伝えた時も、「そういうのは気にしないよ」と言っていました。交際について伝える前に一度、家に遊びに来たのですが、その時も仲良く話していましたし、カミングアウトした時は「お前が選んだならお父さんは何も言わないよ」と言ってくれました。今までも、自分の選択にはあまり口を出す人ではありませんでしたが、戸惑いはおそらくあっただろうに、それを口に出さず受け入れてくれたのはとても嬉しかったです。(いくちゃん)
今回のフォトセッションへの想い
このような取り組みを通して、多様な家族の形やセクシャリティや個性がいろんな人に認められる社会に向けての第一歩になればと思います。(しんちゃん)
自分はしんちゃんに会って、今まで自分が会ったことのない、いろんな人に出会うことができました。いろんな家族のカタチがあっていいんだなと思っています。当事者もそうでない人も、「これが自分の家族のカタチ」と堂々と言えるようになればいいなと思います。(いくちゃん)