赤ちゃんの成長と健康を祈願するお宮参り。お宮参りの後は、食事会をする必要があるのでしょうか?
もしも開催する場合、「どこでやればいいのか」「食事代の相場はどれくらいなのか」など意外とピンとこない方もいらっしゃると思います。今回は先輩ママ20人のアンケートを参考に食事会の開催場所や食事代の相場、マナー・ルールについてご説明いたします。
目次
お宮参りとは
お宮参りとは、赤ちゃんが産まれて生後1ヶ月頃に神社で行う「赤ちゃんの健康と成長を願う」古くからある伝統行事です。「初宮参り(はつみやまいり)」や「初宮詣(はつみやもうで)」とも呼ばれています。産まれた土地の産土神(うぶすながみ)に、赤ちゃんが無事に産まれた感謝と報告をします。
神社に参拝してご祈祷を受けるのが一般的ですが、最近ではお母さんや赤ちゃんの体調を考慮してお賽銭を入れてお祈りするのみのご家庭も少なくありません。
一般的に、男の子は生後31・32日目、女の子は生後32・33日目にお宮参りをするのが通例です。
男の子 | 生後31、32日目 |
女の子 | 生後32、33日目 |
また、地域によっては、生後100日目の「百日祝い(お食い初め)」の頃に行う場合もあるようです。
しかし、必ず通例の日程で行わないといけないわけではありません。赤ちゃんと外出しても良いとされる1ヶ月検診の前後で、お母さんや赤ちゃんの体調を考慮して日程を決めると良いですね。
お宮参り後の食事会は必要?
お宮参りの後に、食事会を必ず開催する必要はありません。
とくにお宮参りは赤ちゃんが生まれてから1ヶ月後ぐらいですので、まだお母さんの体調が安定していないという場合も十分ありえます。また体調面以外にも様々なご事情で食事会を行うのが難しいご家庭もあるかと思います。その際は無理して食事会を開催する必要はないのでご安心ください。
もし、体調などに問題なければ食事会を開催するのもおすすめです!食事会ではお祝い膳を食べて縁起を担いだり、集まった方達との親睦を深めたりする機会になります。
お食事会を含めてお宮参りの素敵な思い出になったというご家族もきっと多いと思います。そこでfotowaでは、お食事会の開催を検討している人に向けて、先輩ママ20人にリアルなアンケートをとってみました。
ぜひ参考にしてくださいね!
開催場所はどうする?「外食?自宅?」先輩ママ20人に聞いてみました!
おすすめは「外食」!
「お宮参り後の食事会は、外食にする? 自宅でする?」という質問に対し、結果は下記のようになりました。
- 外食にする(75%)
- 自宅でする(25%)
4分の3が「外食がおすすめ!」とのことでした。外食の場合、ママが準備・片づけをする必要がないため、お手軽に食事を楽しめるのがメリットのようですね。
それでは、実際にママのご意見を見てみましょう。
外食派の先輩ママの意見
和室かつ個室だったので、赤ちゃんが寝てしまってもバスタオルなどがあれば横になれるし、人目を気にせずに授乳も出来たので、ゆっくり食事会を楽しむことができました。
個室であれば、赤ちゃんが多少騒いでも周りに迷惑になりませんし、赤ちゃんを初めて長時間外出させるママさんとしても安心だと思います。あらかじめ赤ちゃん連れとお店に伝えておけば、赤ちゃんを寝かせる座布団なども用意してもらえます。
我が家は神社のそばのレストランで食事会をしたのですが、予約時に「お宮参りの後に伺います」と伝えたら、お座敷の個室と、赤ちゃんの座布団・ミルク用のお湯を用意してくださいました。また、ちょっとした松花堂風弁当のコースだったのですが、苦手な食材なども聞いてもらえました。
外食の場合のメリットとデメリットのまとめ
【メリット】
- お参りを終えたあと、すぐに食事ができる
- 準備・配膳・片づけなどの手間が省けるため、楽ちん
- 記念日ならではの特別感を味わえる
【デメリット】
- お店によっては授乳・着替え・オムツ替えがしづらい
- 個室でない場合、周囲の目が気になってしまう
- お店によっては値が張ることも
外食時のお店選びのポイント
お宮参り後の食事会を外食のする場合は
- お座敷かつ個室を選ぶ
- お宮参りの場所から近い場所を選ぶ
- 授乳・着替え・オムツ替用の専用スペースがある
に当てはまるお店を選びましょう。予約する際に確認してみてくださいね。
自宅の場合、周囲を気にする必要がない
自宅派の先輩ママの意見
自宅であればまわりに気を使うこともないですし、参加者全員がゆっくりと食事会を楽しめると考えました。料理を頼んだところは地元で名前の通ったお店だったのですが、当日のテーブルセッティングまでしてくれました。近くに料理屋さんがある方は、ぜひ相談してみるといいですよ。
外食も考えたのですが、外での食事は周りの方にも気を使わないといけないので、自宅での食事会のほうがいいかなと思ったのです。自宅ということもあって、義両親もリラックスして楽しく過ごせました。
自宅の場合のメリットとデメリット
【メリット】
- 周囲の目を気にせず、リラックスできる
- 時間の融通が利く
- 授乳・着替え・オムツ替えなどがしやすい
【デメリット】
- ケータリングの注文・食器の片づけなどをしなくてはならない
- 祖父母などを招く場合、部屋の掃除や席のセッティングが必要
自宅では、ケータリングや宅配がおすすめ!
自宅で開催した場合、周囲の目を気にせず、リラックスできますが、準備や片付けなどが負担となってしまいます。少しでもお父さん、お母さんの負担を減らすために、ケータリングや宅配を利用することをおすすめします。
食事代の相場について
食事代の一般的な相場はいくらなのか、外食と自宅でどれくらい異なるのかをまとめました。
外食の場合
外食の場合、ランチだと3,000〜5,000円前後、ディナーになると1万円前後でみとくといいでしょう。大体の目安となりますので、相場を参考にお店を選んでみてくださいね。
自宅の場合
自宅の場合、仕出し弁当やケータリングを利用すると、1人2,000円前後から4,000円前後になり、外食より費用を抑えることができます。仕出し弁当やケータリングを利用せず、自分達で作る場合はさらに費用を抑えることができるでしょう。
食事会のマナーやルールについて
食事会に招待する人は?
一般的には両家の祖父母を招待します。中には義兄弟やいとこなど親戚一同が集う食事会を開くお宮参りもありますが、あまりに人数が多くなると、産後のママにとっても赤ちゃんにとっても負担になる可能性があります。必要であればご両親などに相談して、負担にならない範囲で食事会に招待しましょう。
食事会の開催日程に決まりはあるの?
開催日程には特に決まりはありません。お宮参りの後が一般的ですが、もしも厳しければ別日に食事会をセッティングしても大丈夫です。
同日開催の場合は、お宮参りと食事会を同時に済ませることができます。遠方から祖父母が来る場合も同日の方が、赤ちゃんと多くの時間を過ごせますね。ただし、食事会場への移動や時間に考慮して過ごす必要があります。
別日での開催の場合は、お宮参り、食事会それぞれに対して時間があるためゆっくり落ち着いて、楽しむことができます。ただし、参列者にとっては別日の日程調整が必要なため負担がかかってしまう場合もあります。
お宮参りの開催の目的や参列者の予定などに応じて決定しましょう。
食事は何を用意するのか?
一般的には、食事会では「祝い膳」を食べます。 祝い膳に含まれている料理にはそれぞれ意味が込められており、具体的にどんなものがあるのか見ていきましょう。
赤飯
古くから赤い色には邪気を祓う力があるとされ、魔除けの意味を込めてお祝いの席で振舞われるようになりました。赤飯の代わりに白飯(白米)や栗ご飯を用いる場合もあります。
鯛料理
「めでたい」の語呂合わせや赤い色はおめでたいとされている事から、祝いの席には欠かせない魚です。切り身ではなく、焼き魚で一尾使用するのは「首尾一貫」という言葉のように、最初から最後までまっとうし、長生きするよう願いが込められています。
海老料理
海老は腰が曲がっていることから長寿を意味する具材で、お祝いの席で多く用いられてきました。赤ちゃんの長寿を祝うと共に、自身の親族にも長生きしてもらいたいなどの意味を込められますので、縁起の良い食材と言えます。
他の種類もありますが、どれも赤ちゃんの健康を祈るために用意されています。 こだわりがない場合は、祝い膳以外の食事でも問題ありません。
また、最近ではお宮参りの食事会と合わせて、100日前後で行われる「お食い初め」を一緒に行うご家庭も多いです。お店次第では、お食い初め用の食事を用意してもらえるところもあるので、ぜひ検討してみてくださいね。
誰が支払いをするのか?
基本的には主催者が払いますが、誰が費用を負担するかは、家族や地域の文化や慣習によって異なります。 主催者が支払うことで初穂料や、着物、お宮詣りの準備費用などを負担してくれた両家の祖父母に対し、感謝の気持ちを表します。
まとめ
両家の祖父母も招く場合、食事会にもついつい気合いが入りますよね。でも、お宮参り後の食事会で大切なのは、赤ちゃんとママが無理なく楽しめるかどうかです。
豪華な食事だけでなく、移動のしやすさ・赤ちゃんのお世話しやすさなどを考慮して、無理のない食事会にできるといいですね。
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