「出産祝いを贈るときのマナー」をご存知ですか?
出産祝いは、新しい生命の誕生を祝うとともに、出産を無事に終えたお母さまへのお祝いでもあります。さらに、新しい生命を迎えるご家族へのお祝いという意味もあるため、とても大切なお祝いだといえるでしょう。
「心を込めて贈ったつもりが、マナーを知らなかったがために台無しに……」なんてことにならないよう、注意したいですよね。
今回は出産祝いを贈るときのマナーと、「どんなものを・いつ・どこで渡せばいいのか」という基礎知識について解説します。
目次
出産祝いを贈るおすすめのタイミングは?
出産祝いは「産後3週間後」に贈るのがおすすめ
出産祝いを贈る時期は、お七夜(生後七日目)から、お宮参りをする1ヶ月目くらいまでが目安です。
おすすめのタイミングは、出産から3週間ぐらいが過ぎ、少し落ちついてきたあたりです。反対に、出産直後はお母さまの出産疲れに加えて、慣れない育児が始まる時期でもあるため、なるべく避けたほうがいいでしょう。
贈りそびれてしまった場合はどうすればいい?
また、もし出産後1ヶ月を過ぎてしまった場合でも、生後半年までなら「出産祝い」として贈ってもだいじょうぶです。
半年を超えた場合には、桃の節句、端午の節句、クリスマスなど、季節の行事にあわせた「お祝い」として贈り、1年近く過ぎてから贈る場合には「誕生祝い」として贈りましょう。
出産祝いを贈る3つの方法。時と場合によってベストな選択を
お祝いを贈る方法には、次の3つがあります。どの場合でも、母子ともに何が起きるかわからないので「無事に・元気に生まれたか」を確認してから贈りましょう。
1. 病院にお見舞いに行って渡す
出産といえば人生の最も大きなイベントのひとつ。そんな大イベント終えたお母さまを、「直接顔を見てねぎらいたい!」という方もいらっしゃるかと思います。
しかし、基本的には先方から望まれた場合にのみ病院へお見舞いに行くようにしましょう。出産を終えたばかりのお母さまは疲れが残っていますし、家族以外の来客があるとなれば、先方も気を遣ってしまいます。
ただ、もし訪問のお誘いなどがあった場合には、出産祝いを持って尋ねるのもいいでしょう。その際には「長居しすぎない」「大人数で騒がない」「病室に入るときには、手洗い・うがいなどをする」といった点に注意しましょうね。
2. 退院後、自宅に訪問して渡す
先方の自宅を尋ねる場合には、次の7つの注意点があります。
- 事前に連絡し、当日も念のため連絡してから訪問する
- 退院直後は避け、落ちついたころに伺う
- 訪問は少人数で、長居は避ける
- 風邪などで体調が悪いときは遠慮する
- 小さい子供は連れて行かない
- 了承がない限り、赤ちゃんに触れるのは控える
- 喫煙は控える
3. 手紙やカードを添え配送してもらう
「お祝いの品を配送する」と聞くと、少しびっくりするかもしれませんね。
ですが、出産祝いを配送することは失礼にはあたりません。むしろ、配送するほうが先方に接待の負担をかけなくていいでしょう。
手紙やカードを添えて贈ることで、お祝いの気持ちを伝えましょうね。
お祝い金の相場はおいくら? グループでまとめて贈ることも
お祝い金の相場は、身近な立場ほど高額になります。また、双子・3つ子の場合は人数分だけ贈りましょう。
いずれも現金のほかに、商品券なども喜ばれますが、縁起が悪いとされている「四」「九」の数字は避けましょう。
祖父母、兄弟姉妹、親戚の場合
祖父母の相場は3万円からと言われますが、実際は「いくらが相場」と決まっているわけではないようです。現金よりも、ベビーベッドや寝具、お宮参り用の祝い着などが多いぐらいかもしれません。
兄弟・姉妹の相場は、1万円から3万円で、親戚・いとこの相場は、3,000円から1万円ほどのようです。
友人知人、職場関係の場合
友人・知人の相場は3,000円から15,000円。友人同士でお金を出し合い、まとまった金額にして贈るのもいいでしょう。
職場関係の相場は、3,000円から5,000円。個々人で渡すこともありますが、部署内のメンバーで出し合って「〇〇部(課)一同より」とすることも多いようです。また、部下や後輩に贈る場合には、相場よりほんの少しはずんであげるといいかもしれませんね。
ご近所さんの場合
近所・隣人の相場は3,000円くらいが相場のようです。現金以外でも、ちょっとした商品券であったり、お祝いの言葉を書いたメッセージカードを送ってあげるといいかもしれません。
熨斗(のし)袋はどうやって選ぶの? 署名の仕方は?
熨斗の選び方/水引の結び方
熨斗(のし)とは、お祝いごとの際に用いられる包装紙・飾りのことです。また、熨斗につける飾りのひもを水引(みずひき)と呼びます。
出産祝いを贈る際には、熨斗つきの祝儀袋や熨斗紙を使うのが一般的です。なお、水引は赤白のものにして、結び方は花結び(蝶結び)か、あわじ結び(関西方面でよく使われる)にします。
最近の水引は赤白だけでなく、メタリックな紅白のものが販売されています。祝儀袋も、かわいいパステルカラーやハンカチ型のものが販売されており、たくさんの種類から選べるようになっています。ただし、祝儀袋は金額と釣り合ったものを選びましょう。
熨斗・祝儀袋への署名の仕方
表書きは「御祝」「御出産御祝」「御安産御祝」「寿」などと濃い墨文字で書きます。この4つのなかでは「御祝」が最も広い意味で用いられる言葉ですので、迷ったときには「御祝」と書くようにしましょう。
熨斗・祝儀袋の下部には苗字を書きますが、同姓の方がおられる場合は下の名前も書きます。3名くらいまでなら連名で姓を書き、多数の場合はたとえば「友人一同」などと書きます。
夫婦の連名であれば、中心に夫の姓名を書き、その左側に妻の名前だけを書きましょう。
出産祝いに喜ばれる品物にはおむつなどの消耗品も
品物を贈るなら、赤ちゃんの成長を考えた大きめサイズの服や靴などはいかがでしょう。また、オムツケーキ(オムツをケーキのように飾りつけたもの)やよだれかけ(スタイとも呼ばれる)など、消耗品も喜ばれます。
ベビーベッド、祝い着、ベビーカーなどは、両家の祖父母から贈られることが多い品です。そのため、これらの品を贈る際には、事前に先方と相談したうえで検討するようにする必要があるでしょう。
お母さんへのねぎらいの品もおすすめ
赤ちゃんだけでなく、お母さまへのねぎらいの気持ちを込めた贈りものもいいでしょう。
成分に注意して選ぶ必要がありますが、フェイスパックやハンドクリームなどのコスメや、リラックス効果のあるお茶などがおすすめです。
【まとめ】マナーを守って喜ばれる出産祝いを!
御祝は、相手との親密度で額や内容も変わってきます。
実際に訪問する場合も、出産を終えたお母さまにとっては、親密さやそのときの体調によって、息抜きになったり気疲れになったりします。だからこそ、適切なタイミングをはかりながら御祝できればいいですね。
新しい生命を迎えることはとても喜ばしいことです。けれど、その生命を慈しみ育んでいくことはとても大変なことでもありますから、その大変さを気遣いながら、喜ばれる贈りものをできるよう心がけましょう。