赤ちゃんの生後1ヶ月をお祝いするお宮参り。ぜひ赤ちゃんの写真を撮影したいものですね。
けれど、「撮影はお宮参り当日がいいの?別の日がいいの?」「衣装はどうする?」「撮影代はおいくら?」など、気になることが次々出てきてしまいます。
今回は、そんな気になることについて解説します。
目次
お宮参りの衣装は、正式には和装。けれど最近では洋装も!
お宮参りは赤ちゃんの成長と健康を願ってご祈祷をしてもらう行事です。正式には、男の子は生後31日目。女の子は生後33日目とされています。
お宮参りの際には、赤ちゃんのために「祝い着」を準備します。正式な衣装としては、男の子は羽二重「熨斗目(のしめ)模様」の紋付、女の子は花柄の「友禅模様」の白羽二重の祝い着です。最近では和装にこだわらず、ベビードレスにケープと帽子などの洋装も好まれています。
お母さまの衣装はシンプルな留袖・訪問着などの着物のほか、ワンピースやスーツなど、露出を抑えた授乳しやすい服装が好まれるようです。お父さまの場合はスーツで、白いシャツ黒い靴下、派手にならないネクタイにしましょう。
写真撮影は当日でも別日でもOK。都合のいい日に実施しましょう
お宮参りの時期は「生後31日から33日」とされていますが、1ヶ月検診を終え、体調が整ったころが望ましいです。
また、お宮参りの写真は、当日に撮影される方も多いですが、別の日にあらためて撮影する方もおられます。「赤ちゃんの首がすわってから撮ろう」という方や、夏の暑い日・冬の寒い日を避け、外出しやすい春・秋を選ばれる方もいらっしゃいます。正式なやり方にこだわらず、赤ちゃんの体調に負担のかからない日を選びましょう。
なお、地方によっては生後50日目や100日目にお宮参りをすることもあるそうです。地域の風習を目安に、柔軟に日取りを決めましょう。
撮影はプロに依頼する?それとも自前で撮影する?
撮影の方法は、主に次の3つがあります。「どんな写真を撮りたいか」「どんなオプションを利用したいか」などを検討して決めましょう。
1, 写真スタジオでの記念撮影
写真スタジオは、七五三に次いでお宮参りで多く利用されているそうです。お宮参り写真の4割近くがスタジオで撮影されているとか。
特に、子供向け写真スタジオは、赤ちゃんのあやし方に慣れたスタッフが多く、衣装もレンタルできます。フォトフレームなどのオプションが豊富なのも、スタジオ撮影の魅力ですね。
2, プロフォトグラファーの出張撮影
お参りしている様子を、プロフォトグラファーが付き添って撮影してくれます。参拝と撮影を同時に実施するので、時間を短縮でき、赤ちゃんが疲れてしまうのを防ぐことができます。
また、スタジオ写真とは一風異なる「自然体でおしゃれな写真」を撮れる点も魅力です。「神社をバックに撮影したい!」「家族全員で写りたい!」という方には特におすすめですよ。
3, 自前のカメラで撮影
自前のカメラで撮影するので、身内だけの打ち解けた自然な表情が撮影でき、楽しい思い出となるかもしれません。撮影料金の節約にもなりますね。もし自前で撮影される場合には、Autoモード・おまかせモードだけでなく、人物撮影モードなどもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
スタジオ、出張、自前それぞれ撮影の相場はおいくら?
写真スタジオで撮影する場合
写真館で撮影にかかる料金は、およそ20,000円から30,000円ほどのようです。
大手スタジオなどでは、基本撮影料金を3,000円程度に設定しており、衣装も無料レンタルとしています。ほしい写真の枚数やオプションによって値段は変わりますので、30,000円〜60,000円くらいが相場となるでしょう。
個人経営の写真館ですと、予約も取りやすく、10,000円前後とお手ごろですが、衣装を自分で用意するとなると、合計金額に大した差はないかもしれません。
プロフォトグラファーに出張撮影してもらう場合
価格は地域・フォトグラファーによって異なりますが、撮影時間60分で15,000円から30,000円くらいが相場のようです。出張費込みの料金設定もありますが、撮影料金のほかに、実費で交通費を払うこともあります。
撮影場所を指定できたり、家族全員で写れるといった点で、質のいい写真の仕上がりが期待できます。ただ、衣装代などは別途計算する必要があるという点に注意です。
自前のカメラで撮影する場合
親しいご家族の撮影ならプライスレスです。CD-R、DVD、アルバムなどの実費はかかりますが、お金をかけず、愛情をいっぱいかけて撮影できます。
ただ、写真の仕上がりは撮影者によって不安定になってしまうのと、相手によっては「無償だからこそ、かえって気を遣ってしまった」なんてこともあるかもしれません。
赤ちゃんを撮影するコツや注意点は?
1, 授乳はタイミングを見て。音の出るおもちゃも持っていこう
赤ちゃんのミルクの間隔や寝るタイミングを見計らって授乳を済ませておきましょう。また、お気に入りの音が出るおもちゃを持って行けば赤ちゃんのご機嫌をなだめるために役立ちます。
2, 赤ちゃんを疲れさせないよう、早めに切り上げてあげよう
お宮参りの記念にと、いろいろな衣装を着せて撮影したくなるのが親心でしょうが、生後1ヶ月の赤ちゃんを疲れさせないよう時間を決めて早めに切り上げましょう。
3, 撮影NGな場所・時間帯を神社に確認しよう
神聖な場所とされている神社の本殿や拝殿、祈祷中の撮影は禁止されている場合が多いのであらかじめ神社に確認しておきましょう。
【まとめ】余裕を持ったスケジュールで撮影を楽しもう!
お宮参りには、伝統的で正式なやり方は確かにありますが、撮影そのものはカメラが一般に普及してからの行事です。あまり気負わず、無理のない範囲で撮影の日取りを決めて行いましょう。
プロにステキな写真を撮影してもらうも良し、リラックスできる身内の方に撮影してもらうも良しです。身内の方に撮影してもらえば、何十年後かに想い出が蘇ってくるかもしれません。いずれを選んでも、ステキな想い出を残したいものですね。