子供にとって、幼稚園や保育園は自宅の次に長い時間を過ごす場所。だからこそ、幼稚園や保育園の環境はとても大切です。
ママとしても、預ける以上は、我が子が楽しく過ごせる場所のほうがいいですよね。
お子さんの性格なども考慮しながら、「幼稚園・保育園のどちらにするのか」を選びましょう。
※記事内の情報は2016年6月30日時点のものです。念のためご自身でもご確認ください
目次
幼稚園と保育園の違い どこがどう違うの?
幼稚園は「3歳から小学校入学までの3年間 1」、保育園は「0歳から小学校入学までの最大6年間 2」通うことができます。
保育園にお子さんを預ける場合の条件として、保護者自身による育児ができないことを示す、なんらかの事情が必要となります 3。一般的によく聞かれる理由としては、「保護者が就労しているため」という事情がありますね。
また、保護者が病気であったり、家族の介護に従事したりしていても、預ける条件を満たします 4。
そのような条件がある保育園は厚生労働省の管轄となっており、幼稚園は文部科学省の管轄となっているのです 5。
幼稚園にはどんな特徴がある?
幼稚園の特徴
幼稚園の特徴として、下記のような点があります。
また、必要となる費用は下記のとおりです。
【必要となる費用(全国平均)】
・私立幼稚園年間総額: 490008円
・公立幼稚園年間総額: 222264円(※出典: 文部科学省「平成26年度子供の学習費調査」)
上記の金額には、幼稚園授業料以外にも、教材費・通学関係費なども含まれています。
私立幼稚園の費用は、公立の倍以上かかることが多いようです。ただ、幼稚園は公私の違いだけでなく、同じ私立といえども費用に差があります。
ご検討されている幼稚園がある場合には、費用がいくらなのか、その幼稚園に確認してみましょう。
幼稚園ですること
幼稚園が文部科学省管轄の教育施設であるためか、「高いレベルの教育をしてもらえそう」と思われている保護者の方もいらっしゃいます。
しかし、どんな教育をしているかは、園の方針によってずいぶん異なるのです。
たとえば、外遊びを重視している幼稚園もあれば、幼児教室のようにフラッシュカードなどを取り入れているところもあります。
ちなみに、筆者の知るいくつかの幼稚園には、保護者がサポートとして参加するプログラムが多数あるようです。保育を目的とした保育園と違い、幼稚園は教育機関。保護者が参加する機会(遠足の同行など)があるのは、幼稚園ならではのおもしろさかもしれません。
園の教育方針はどんなものなのか、入園を決める前に、念入りに調べてみることをおすすめします。
保育園(認可保育所)にはどんな特徴がある?
保育園の特徴
保育園の特徴として、下記のような点があります。
- 入園料: なし 10
- 保育料: 世帯にかかる市民税額、お子さんの支給認定区分、きょうだいの状況等で決まる
【保育料の例(一部抜粋)】
- 生活保護世帯: 全月齢無料
- 市町村民税非課税世帯: 0~2歳:9000円、3~6歳:6000円
- 市町村民税40000円以上103000円未満の世帯: 0~2歳:44500円、3~6歳:41500円
※保育料は「費用徴収基準額より、各地域区分ごとの保育単価が下回る場合は、その保育単価を限度とする」となっているので、自治体により異なります。
(出典: 厚生労働省 平成25年「保育サービスに係る年齢別保育単価と費用徴収基準額」)
保育園ですること
保育プログラムはさまざまです。なかには、幼稚園以上に教育に力を入れている保育園もあります。
たとえば、筆者が講師として参加している横浜市のとある保育園では、下記のような年間プログラムを立てています。
- 毎週: ネイティブ講師による英会話レッスン、ヒップホップ、体操教室
- 隔週: 書道、かず遊び(算数の基礎)
もちろん、外遊びもしていますよ。
このように、充実したプログラムの保育園もあります。これらの費用は標準保育料でまかなわれているのだとか。
幼稚園にする?保育園にする?家庭の事情を考慮して選ぼう
幼稚園と保育園の特徴を見てくると、昔ほど、双方の園に差がないように見受けられます。
現在は、幼稚園でも預かり保育がありますし、なかには認定子ども園となっているところもあって、保育園のように長時間預かってくれるところもあります 11。
最近、ニュースなどでよく耳にするように、都市部の保育園は「待機児童問題」があり入園が難しくなっています。育児休業明けのママでさえ保育園に入れないことも多々あるとか。そういった場合、無認可を利用したり、認定子ども園を利用することになるようです。
費用面で高額になってしまうことを避けたいようであれば、できるかぎり早い段階で就労を決めるなどして、保育園に入園しやすい状況を作っておければベストですね。
【まとめ】理想なのは「保護者も子供も快適に過ごせる園」
幼稚園・保育園のどちらを選ぶにしても、家庭の考えをきちんと反映させましょう。もちろん、お子さんの性格も考慮してあげてくださいね。
お子さんが、のびのびとリラックスして過ごせる園を選んであげるようにしましょうね。
次に読む
Notes:
- 文部科学省 「学校教育の対象年齢について」3頁目、第26条を参照 ↩
- e-Gov 「児童福祉法」第三十九条を参照 ↩
- 東京都世田谷区 公式サイト「世田谷区の保育について」を参照 ↩
- 東京都世田谷区 公式サイト「世田谷区の保育について」を参照 ↩
- 株式会社ベネッセコーポレーション 教育情報サイトを参照 ↩
- All About 「幼稚園の給食とお弁当」を参照 ↩
- 文部科学省 「幼稚園教育要領」第1章「総則」の「第2 教育課程の編成」を参照 ↩
- 厚生労働省 「保育所における食事の提供ガイドライン」を参照 ↩
- 厚生労働省 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第三十四条を参照 ↩
- All About 「入園料・保育料、保育園にかかるお金は?」を参照 ↩
- 内閣府 公式サイト「認定こども園概要」を参照 ↩