最近耳にするようになったハーフ成人式(1/2成人式)という言葉ですが、その内容はあまり知られていないのではないでしょうか。
今回は学校行事として行われるハーフ成人式の内容と、家でもできる「良い式にするためのポイント」をまとめてみました。
ハーフ成人式ってどんなもの?
「成人式」は20歳になったことのお祝いの式ですが、その半分の10歳まで成長したことを祝うのが「ハーフ成人式(2分の1成人式)」です。
始まった由来についてははっきりとしたことはわかっていませんが、重い病などで20歳まで生きられないかもしれない子どもに、せめて10歳でお祝いをしてあげたいという親心で始まり、その後、学校行事として行ったところ、評判がとてもよかったために全国の学校に広がっているようです。
また、10歳まで成長できた節目のお祝いということで、家庭でも食事会や写真撮影を行う場合もあるようです。
学校行事としてのハーフ成人式
現在は学校行事として行うことが多いようですが、内容は学校によって様々なようです。たとえば、代表的なものとしては以下のようなものがあります。
- 「20歳の自分に向けた手紙」を書いて発表する
- 保護者への感謝の手紙を書く
- 合唱をする
- 保護者を学校に招いてお茶会をする
ハーフ成人式の対象となるのは小学4年生で、開催時期としては、成人式が終わった1月後半から2月にかけて行われることが多いとのことです。また、保護者も参観・参加する形式で行われることがほとんどのようですね。
実際に参観された保護者の方にお話を伺ってみたところ、生まれてからの10年間を振り返るために、赤ちゃんの頃の写真や小さい頃のエピソードなどを事前に準備する必要があるようです。「子どもから幼少期の写真やエピソードを急に求められて、準備するのが大変だった」という声もありました。
ハーフ成人式を行うメリット
ハーフ成人式を実際に体験された方に聞いてみると、しっかりと準備された式は本当に感動するとのことでした。
幼少期に比べて愛情をストレートに表現しなくなってくる時期に、保護者にとっては改めて気持ちを伝えるチャンスとなりますし、子どもにとっても保護者の愛情を確認し、将来について考えるきっかけとなります。
ただしお子さんの反抗期が始まっている場合には、準備などはこっそりとやっておいて、必要な資料などは何気なく渡すほうが良いかもしれませんね。
ハーフ成人式を行う際に注意しておくこと
ハーフ成人式を子どもの成長につなげ、感動的なものにしたい! そう思っても、相手は難しい時期に差しかかった10歳です。保護者が張り切りすぎてしまうと、主役である子どもは引いてしまうかもしれません。
また、親に感謝することを強要するような内容・雰囲気にしてしまっては、子どもの成長を祝うという本来の目的から外れてしまい、子どもにも喜ばれなくなってしまうでしょう。
あくまでも主役は子どもなので、子どもの意見をよく聞いて希望に沿う形をとるよう心がけましょう。
家庭でもできるハーフ成人式
ここまでは学校行事としてのハーフ成人式に的を絞ってきましたが、家庭でもちょっとしたお祝いとして食事会をしたり、プロのカメラマンを呼んで記念撮影をするなど、お祝い気分を盛り上げてみてはいかがでしょうか?
特に男の子は、10歳くらいになると親と写真を撮りたがらない子も多いようですが、学校行事に絡めたイベントの一環としてしまえば、久しぶりの家族写真を撮るチャンスになるかもしれません。女の子の場合は、衣装やメイクにこだわって撮影してみると、より楽しみながら撮影できそうです。
比較的新しいイベントであるハーフ成人式ですが、子どもに愛情を伝える工夫をすることで、子どもの心にいつまでも残る想い出にできるといいですね!