お宮参りは、赤ちゃんが無事に成長することを神様に祈願する行事です。すてきな服装で、一生に一度の大切な時間を過ごしたいですよね。
でも、「どんな服装で行けばいいの?」「何に気をつけたら良いの?」などの疑問もありますよね。
今回は、お宮参りの服装の基本についてご紹介します。ご家族それぞれの服装や、気をつけたいポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
お宮参りの服装は正装?カジュアルもOK?
現代のお宮参りでは、服装にルールはなく、和装・洋装問わずフォーマルな服装が一般的です。着物やスーツを着用される方も多いですが、最近ではカジュアルな服装のご家族も増えています。
とはいえ、注意したいポイントもいくつかあります。
服装選びで注意すべきポイント3つ
- 赤ちゃんの服装を中心に参加者の服装を決めること
- 服装について事前に家族に相談しておくこと
- 洋装でもなるべくフォーマルな服装を心がけること
赤ちゃんの服装を中心に参加者の服装を決める
お宮参りの主役は赤ちゃんなので、赤ちゃんの服装を中心に参加者の服装を決めるのが一般的です。
例えば、赤ちゃんが和装なら、他の参加者も和装で合わせても良いでしょう。ただし、赤ちゃんが洋装なら、他の参加者も洋装にするのが一般的です。
服装について事前に家族に相談しておく
お宮参りの服装に明確な決まりはありませんが、ご家族ごとの風習や考え方については気を配るようにしましょう。
例えば、「昔からの風習に合わせて服装を決めたい」という方もいれば、「各々の好みで選べばOK」「赤ちゃんやママの体調を最優先したい」という方もいらっしゃるでしょう。
お宮参りの参列者が決まったら、早めに服装についてご家族に相談して、服装選びを進めることをおすすめします。
洋装ならセミフォーマルな服装で
特に服装にこだわりはなく、「ママの体調を最優先したい」「授乳しやすい服装にしたい」「準備を最小限にしたい」という場合は、より身軽で選択肢の多い「洋装」がおすすめです。
ただし、参拝のマナーとして、カジュアルすぎるTシャツやジーンズなどは控え、フォーマルな装いを心がけましょう。具体的な服装のポイントは本記事で解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
赤ちゃんの服装
和装なら「祝い着(掛け着)」
お宮参りの赤ちゃんの正装は、一ツ身という「祝い着」です。内着に「白羽二重(しろはぶたえ)」を着せて、赤ちゃんを抱っこしている方を包むように「祝い着(掛け着)」を羽織ります。
ただし最近は、しきたりにとらわれず、白羽二重の代わりにベビードレスを着せることもあるようです。
祝い着の種類は、一般的に赤ちゃんの性別によって異なります。
女の子の祝い着
女の子の場合は、「友禅模様(ゆうぜんもよう)」の入った赤やピンクなどの着物が人気です。蝶や毬、花などが鮮やかに描かれた着物は、赤ちゃんをより一層かわいらしい印象にします。
男の子の祝い着
男の子の場合は、黒や紺など濃い色の「熨斗目模様(のしめもよう)」の着物が定番です。邪気や災難から守る兜柄、たくましい成長を願う龍柄など、赤ちゃんが身に付ける着物の柄にはさまざまな願いが込められています。着物の柄に込められた願いと照らし合わせて、掛け着を選ぶのもおすすめです。
祝い着に合わせる小物
頭や首元には、帽子やよだれかけを付けてあげるのが一般的です。また、地域によっては他の小物を付ける場合もあるので、ご家族や親戚に聞いてみると良いでしょう。
祝い着は、古くから赤ちゃんの正装として着用され、見た目も華やかなので、お宮参りの赤ちゃんの服装に最適です。祝い着を着せてあげて記念写真を撮れば、一生の思い出になるでしょう。
洋装なら「ベビードレス」
お宮参りの赤ちゃんの服装の中でも、最近人気なのが「ベビードレス」です。レースや刺繍が付いた華やかなタイプは「セレモニードレス」と呼ばれることもあります。
ベビードレスは、祝い着と比べると薄手で軽いので、気候に応じて調整しやすいのが特徴です。
また、衣装を購入したい場合は、祝い着よりもベビードレスの方が安価で購入しやすいでしょう。
ふんわりとしたかわいらしい雰囲気が出るのも、人気の理由の一つです。
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ママの服装
赤ちゃんの祝い着との組み合わせが素敵な「着物」
お宮参りのママの着物は、かつては最正装の「黒留袖」が主流でしたが、最近では「色無地」「付け下げ」「訪問着」を着用される方が多いです。
着物というと、着付けや髪のセットなどで手間がかかるため、気軽に着るのは難しいと感じる方もいるかもしれません。しかし、赤ちゃんを神様へお披露目するという本来の意味を考えると、着物が一番ふさわしいといえるでしょう。
注意したいポイントとしては、着物は普段着よりも体力が必要なので、産後間もないお母様にとって負担になる可能性があります。また、着物を着ているときには授乳ができないので、ミルクや哺乳瓶に慣れてもらう必要があります。
ママが着物の場合は、ご自身だけでなく赤ちゃんの事前準備も必要ですが、赤ちゃんの「祝い着」とのコーディネートはとても素敵です。
将来お宮参りの記念写真を観たときに後悔することはないはずですよ。
体に負担が少ないのにきちんと感がある「ワンピース」
着物よりも着なれた服装にしたいという方におすすめなのは、ワンピースです。
産後はママの体にも負担をかけたくないもの。締め付けが少ないワンピースなら、着心地とフォーマル感どちらも叶います。肌の露出度の少ない上品なワンピースをお持ちなら、お宮参り用に購入する必要はありません。
春夏は半袖やノースリーブのワンピースを着用する場合、薄手のカーディガンやストールを合わせるといいでしょう。秋冬はワンピースとジャケットを合わせると、よりフォーマルな装いになり防寒対策もできます。特に冬のお宮参りは、参拝中や待ち時間は冷えるのでコートも忘れずに。
また、ピアスやネックレス、コサージュなどのアクセサリーを付けたいと思う方もいるかもしれません。しかし、赤ちゃんの肌はデリケートです。抱っこのときにアクセサリーが赤ちゃんの顔や腕に当たり、怪我をする恐れがあります。アクセサリーは装着しないか、注意して選ぶようにしましょう。
フォーマル感があり選びやすいワンピースですが、授乳のしにくさがデメリット。
前開きや授乳対応のワンピースを選ぶのがおすすめですが、授乳が難しいデザインの場合は哺乳瓶で授乳できるよう準備しておきましょう。
外出先でも授乳が楽チン「フォーマルスーツ」
フォーマルスーツは清楚感を感じさせ、お宮参りに適した服装のひとつです。スーツであれば授乳が可能ですので、おっぱいが大好きな赤ちゃんにとっては最適なお宮参りの服装となります。
ただ、出産前に購入したスーツを着用するなら、試着を忘れずに。産後の体にはフィットしない場合もあるため、お宮参りの当日までに確認しておくと良いでしょう。
最近では、赤ちゃんの掛着といっしょにお母様の衣装をレンタルすると割引してくれるお店も多いので、そのようなサービスを利用するのもよいでしょう。
パパの服装
男性の定番「スーツ」
お宮参りのパパの服装は、現代ではスーツが定番です。赤ちゃんやママが和装の場合も、最近はスーツにすることが多いようです。
スーツの種類は、赤ちゃんの服装にあわせて選ぶのが一般的です。例えば、赤ちゃんが祝い着でフォーマルな雰囲気にしたい場合、濃紺・黒・チャコールグレーのダークスーツに、白系のネクタイをあわせた「フォーマルスーツ(略礼装)」にするとバランスが取れて良いでしょう。
一方、赤ちゃんが洋装の場合は、一般的な「スーツ」にすることもあります。記念撮影があることを考えると、ネクタイとジャケットは着用して行く方が良いでしょう。
赤ちゃん・ママと合わせるなら「着物」
昔は最正装の「黒紋付き羽織袴」を着用することもあったようですが、近年よく着用されるのは、「着物」と一つ紋や三つ紋の「羽織」をあわせた略礼装です。
羽織はスーツでいうところのジャケットにあたるので、着用しないと普段着と同格になってしまいます。羽織は必ず着用した方が良いでしょう。本来は袴も着用しますが、近年お宮参りでは着用しない方も増えているようなので、必ずしも着用する必要はありません。
また、着物もスーツと同様に、赤ちゃんとママの服装にあわせて選ぶようにしましょう。
祖父母の服装
【祖父】定番の「スーツ」
お宮参りの祖父の服装は、父親と同じくスーツが主流になっています。ダークカラーの略礼装やスーツを着用すると良いでしょう。
また、かつてのお宮参りでは、赤ちゃん・両親以外は父方の祖父母のみ参加していましたが、近年は両家の祖父母が参加することも増えているようです。両家が揃う場合は、両家の服装のバランスも考慮しておくと、より安心です。お宮参り当日に「確認しておけばよかった!」とならないように、祖父母の服装についても事前に両家で相談しておくと良いでしょう。
【祖母】和装なら「着物」
お宮参りの祖母の服装は、和装・洋装どちらでも問題ありませんが、赤ちゃんと母親の服装を考慮して決めるのが一般的です。
例えば、赤ちゃんと母親が和装の場合、着物で合わせても素敵ですし、無理に合わせず洋装にされても問題ありません。一方、赤ちゃんと母親が洋装なのに、お祖母様だけ着物なのは少し不自然です。
着物にする場合、かつては「黒留袖」が主流でしたが、最近は「色無地」「付け下げ」「訪問着」が一般的です。初孫のお宮参りとなるとついはりきってしまうものですが、赤ちゃんと母親より目立たない着物にするのがマナーです。同格の上品で落ち着いた色の着物を着用すると、バランスがとれて良いでしょう。
【祖母】洋装なら「ワンピース」「スーツ」
母親と同じく、洋装ならワンピース・スーツにすることが多いです。
スーツは、スカートとパンツスーツどちらでも問題ありません。お宮参りでは、神社の境内を歩いたり赤ちゃんを抱っこしたりするので、なるべく動きやすい服装がおすすめです。こちらも着物と同様に、落ち着いた色のお洋服を選べば間違いないでしょう。
また、アクセサリーを付けたい方もいるかもしれませんが、赤ちゃんの肌に当たって怪我をする恐れがあるものは付けない方が無難です。そこも考慮しながら服装選びをしてみてくださいね。
兄弟・姉妹の服装
【兄弟】着物・スーツ
赤ちゃんのお兄ちゃんの服装は、赤ちゃんや両親に合わせて和装・洋装を選ぶのが一般的です。
和装であれば着物、洋装であればスーツなどです。自前のお洋服の中から、落ち着いた色のシャツやジャケットを組み合わせて着用しても良いでしょう。
【姉妹】着物・ワンピース
赤ちゃんのお姉ちゃんの服装も、ご家族の服装にあわせて和装・服装を選びます。
和装であれば着物、洋装であればワンピースなどがおすすめです。自前のお洋服でも、上品で落ち着いた色のワンピースやブラウス、スカートがあれば、それらを着用しても良いでしょう。
季節別 お宮参りの服装(夏・冬)
夏や冬にお宮参りを行う際は、ここまで紹介した服装選びの基本に加えて、いくつか押さえておきたいポイントがあります。赤ちゃんの体調管理のために夏・冬の服装選びはとても大切です。事前にしっかりと確認しておいてくださいね。
夏の服装のポイント
和装の場合は、赤ちゃんは薄手の内着、大人は単衣(ひとえ)・薄物(うすもの)といった夏用の着物を着用します。
洋装の場合は、露出が多いカジュアルな服は避けた方が良いでしょう。薄手の上着を着用すれば、フォーマル感も出ますし冷房対策にもなるのでおすすめです。
冬の服装のポイント
和装の場合は、赤ちゃんは冬用素材のベビードレスやロンパース、大人は着物用のコートや羽織を着用すると良いでしょう。
また、冬用のインナーを着用したり、大判ショールで首元を防寒するのもおすすめです。
洋装の場合は、赤ちゃんには冬用素材のベビードレスや厚手のおくるみ、大人はコートを着用します。
さらに、冬用のタイツやシンプルなマフラーなどを利用すればしっかりと防寒できます。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
お宮参りの記念写真について
お宮参りの記念撮影は、当日神社で撮影できる出張撮影がおすすめです。
ご家族の記念写真だけでなく、お参り中やふとした瞬間の写真まで撮ってもらえるのも、出張撮影の魅力です。
実はこちらでご紹介した写真はすべて、fotowaの出張撮影サービスで撮影されたものです。
fotowaなら、赤ちゃんや家族の撮影経験が豊富なカメラマンに出張撮影を依頼できます。撮影に慣れていない方も、カメラマンがしっかりリードしてくれるのでご安心ください。ぜひすてきなお宮参りの写真を撮ってもらってはいかがでしょうか。
【まとめ】大切なのは、赤ちゃんの成長をお祝いする気持ちです
お宮参りの服装選びでは、しきたりや礼儀も大事ですが、何より大切なのは「赤ちゃんの健やかな成長をお祈りする気持ち」です。
基本的にはフォーマルな服装で参加するのが望ましいですが、赤ちゃんやお母様の体調、季節や天候などを考慮しつつ、一番ふさわしい服装を選ぶことが大切です。
赤ちゃんが生まれてから準備を始めると何かと慌ただしいので、出産前からある程度の準備をされておくと、慌てることなくお宮参りの日を迎えることができます。ぜひ、赤ちゃんが生まれて初めての行事を一生の思い出に残る形で祝ってあげましょう!