お宮参りは、生後30日前後に赤ちゃんを神社の神様にお披露目し、今後の健やかな成長を願う儀式です。大切な行事だからこそ、どんな服を着て行くかも気になりますよね。
特に、夏や冬にお宮参りをする場合は、暑さ対策・寒さ対策が心配な方も多いはず。
今回は、季節ごとに気をつけたい服装選びのポイントをご紹介します。
目次
そもそも夏生まれ・冬生まれのお宮参りはどうする?
お宮参りは、生後30日前後に行うという習わしがありますが、「そもそも夏や冬に生まれた赤ちゃんのお宮参りも必ずそうすべきなの…?」という疑問もありますよね。
結論から言うと、無理に生後30日前後にせず、時期をずらしても問題ありません。
実際に、お母さんや赤ちゃんの体調や季節・気候を考慮して、2ヶ月〜半年ほどずらしたという方も多いんですよ。
ですので、もし真夏や真冬にお子様が生まれた場合は、より気候の良い時期にお宮参りに行くことにしても良いでしょう。
「真夏・真冬とまではいかないけど、少し気温が気になる…」という場合は、気候に応じて服装にひと工夫を加えてお宮参りに行くのがおすすめです。
具体的なポイントは本記事でご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
夏のお宮参りの服装(5月〜9月)
夏のお宮参りは、生地の選び方や着用方法を工夫すれば、和装・洋装どちらでも問題なく着用できます。
夏はママの体調はもちろん、体温調節が十分にできない赤ちゃんの体調を考慮することも大切です。夏でも安心してお宮参りをするための服装のポイントをご紹介しますね。
こちらの記事の「当日の持ち物や暑さ対策」も合わせてご覧ください。
【赤ちゃん】夏の和装
内着・祝い着の着方を調整する
夏は祝い着を長時間着用していると暑くて体温が上がってしまうので、赤ちゃんが脱水症状を起こさないように十分に注意が必要です。
祝い着は神社に到着してすぐ着用することが多いですが、夏はご祈祷や記念撮影の時のみ着用するなどして、なるべく短時間で済ませるようにしましょう。
祝い着を脱ぎ着するのが難しい場合は、祝い着の下を薄手の肌着のみにするなど、暑くなりすぎないように気をつけると良いでしょう。
【ママ・祖母】夏の和装
夏用の着物を選ぶ
1年通して着られるのは「袷(あわせ)」という着物ですが、夏は「単衣(ひとえ)」「薄物(うすもの)」を着るのが一般的です。
5〜6月・9月の気温が高い日には、裏地がなく軽くて涼しい「単衣」を着用します。
7〜8月の真夏日には、裏地がなく生地が透ける「薄物」を着用します。
薄物の生地は「絽・紗・麻」の3種類ありますが、お宮参りのようなお祝い行事では「絽(ろ)」の薄物を着用するのが一般的です。
【ママ・祖母】夏の洋装
肌の露出は控えめに
洋装は和装よりも夏服のバリエーションが豊富ですが、お宮参りは神聖な神社で行う儀式なので、露出の多い服装は避けるのがマナーです。
ノースリーブのワンピースを着る場合は、上から薄手のカーディガンなどを羽織ると良いでしょう。
また、丈が短すぎるスカートも避けた方が良いでしょう。フォーマルに見える膝丈くらいのものがおすすめです。
【ママ・祖母】小物
薄手のストールやおくるみを持っていくと便利
夏は屋外は暑くても、電車や建物の中は冷房がよく効いているところが多いです。
寒暖差で体調を崩さないように、上から羽織れる薄手の上着やストールを用意しておくと良いでしょう。
また、赤ちゃんのためにも薄手のおくるみやタオルを持参しておくと安心です。
【パパ・祖父】夏の和装
夏用の着物に、羽織を着用
夏用着物の基本的な選び方は、女性と同じです。
男性の場合、着物の上に羽織も着用するので、「紗(しゃ)」の羽織と着物の組み合わせでも良いでしょう。
【パパ・祖父】夏の洋装
ネクタイ・ジャケットを忘れずに
ビジネスシーンだと、夏はクールビズで過ごされる方も多いと思いますが、お宮参りではフォーマルな装いで参拝するのがマナーです。
移動中は無理して着用する必要はありませんが、参拝中と記念撮影の時だけでも着用できるようネクタイ・ジャケットを持参した方が良いでしょう。
忘れないように出発前に確認しておいてくださいね。
冬のお宮参りの服装(11月〜3月)
冬のお宮参りでは、防寒対策をしっかりすることが大事です。12〜2月頃はもちろん、11月や3月も急に冷え込むことがあるので、事前に防寒対策について考えておくと良いでしょう。
では赤ちゃん・大人それぞれどのような防寒対策をしたら良いか、具体的にご紹介しますね。
【赤ちゃん】冬の和装・洋装
冬用素材のベビードレス・ロンパースを
赤ちゃんの冬の服装には、冬用の素材のベビードレスやロンパースがおすすめです。
和装の場合は、祝い着の下に着用すると良いでしょう。
ロンパースはさまざまなタイプがありますが、きれい目なものを選べば、フォーマルな雰囲気のお宮参りでも大丈夫ですよ。
おくるみや靴下であたたかく
冬はベビードレスやロンパースだけだと肌寒い可能性があるので、厚手のおくるみやブランケットでくるんであげるとしっかり防寒できます。
また、毛糸の靴下・帽子など冬用の小物を着せてあげるのもおすすめです。
【大人(男女共通)】冬の和装
着物用のコートや羽織を着用する
着物の場合は、着物用のコートや羽織を着用します。着物に合うものを選んで着て行くと良いでしょう。
一般的なコートと同じく、建物に入る前にコートを脱ぐのがマナーです。状況に応じて適切な方法で着用しましょう。
ストールやショールで首元の防寒
コートや羽織も着用しても、首元が空いていると肌寒く感じることも。
そういう時は、大判のストールやショールを首にゆるく巻くようにすると首元が温まります。
また、足元の防寒には着物用のタイツ、指先の防寒には着物に合わせられるグローブなどもあるので、気候に応じて取り入れると良さそうです。
【大人(男女共通)】冬の洋装
コートを着用する
洋装では、上からコートを羽織るのが一般的です。お宮参りにふさわしいフォーマルで落ち着いた色のコートを選ぶと良いでしょう。
季節の変わり目などはコートを着て行くか迷うこともあると思いますが、参拝中は意外と冷えるものです。迷ったら用意しておくのがおすすめですよ。
タイツやパンツスーツで足元の防寒
スカートやワンピースは足元が冷えやすいので、冬用のタイツやインナーでしっかり防寒しておきましょう。
パンツスーツも、お宮参りにふさわしい服装でありながら足元の防寒ができるのでおすすめです。
冷え込む日には、足元だけでなくシンプルなマフラーやショールで首元を温めると良いでしょう。
お宮参りの記念写真について
お宮参りの記念撮影は、出張撮影なら当日参拝と撮影が同時にできます。
参拝中のふとした瞬間やご家族の記念写真を神社で撮ってもらえるのは、出張撮影ならではの魅力です。
fotowaの出張撮影サービスでは、お宮参りの撮影経験が豊富なカメラマンに出張撮影を依頼できます。
出張撮影は初めてという方も、カメラマンが撮影をしっかりリードしてくれて、自然でおしゃれな仕上がりに。ぜひお宮参りですてきな写真を撮ってもらってはいかがでしょうか。
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【まとめ】夏や冬は無理せず、体調を最優先したお宮参りを
冒頭でもお伝えしたとおり、お宮参りは必ずしも生後1ヶ月にしないといけないわけではないので、真夏や真冬の厳しい気候にあたりそうな場合は、参拝の時期をずらしても大丈夫です。
当日の気候が少し気になる時は、季節に応じた服装を用意しておくと安心です。
ご家族の体調を最優先して、赤ちゃんの健やかな成長をお祝いしましょう。