成人式の前撮りは、一生に一度の大切なイベントです。そのため、ヘアスタイルもしっかりと決めたいところではないでしょうか。今回は、成人式の前撮りにぴったりなヘアスタイルや前髪の有無による印象の違いなどをご紹介します。式典や衣装に合わせて選んで、より素敵な思い出を残しましょう。
目次
そもそも前撮りをする理由とは?
成人式の前撮りをするのは、式当日がとても忙しく、ゆっくりと記念撮影することが難しいからです。成人式当日は早朝からヘアセットやメイク、着付けを行い、式典や同窓会の参加など慌ただしい1日が想定されます。だからこそ、前撮りではスケジュールを気にせず、ゆっくり時間をかけて撮影することができます。
成人式前撮りのおすすめの撮影時期は「3~4月」
成人式前撮りの最もおすすめ時期は「3〜4月」です。この時期になると空いているスタジオが多くなるようです。また、桜が見頃を迎えるため、ロケーション撮影ではそれらを背景に写真を撮ることもできます。気温も穏やかなので、前撮りをするのに最もおすすめの時期です。
その他のおすすめ時期や前撮りにかかる費用に関してはこちらの記事に記載しておりますので、参考にしてみてくださいね。
それでは前撮りの髪型のおすすめをご紹介したいと思います。
前撮りの髪型おすすめ①【ショート・ボブ向け】
ショートヘアの方は、ヘアスタイルの選択肢が少ないと感じるかもしれませんが、実はショートヘアでも素敵なヘアスタイルがたくさんあります。おすすめの髪型を一部ご紹介いたします。
ハーフアップスタイル
ハーフアップは、髪の半分を上げてまとめる髪型を言い、振袖に合う髪飾りや編み込みなどでアレンジすることができます。ショートやボブの方に大人気の髪型です。特徴は、顔周りの髪を残すことで小顔効果や女性らしさを演出できることです。トップにボリュームを持たせることで正面から見ても華やかになります。
ハーフアップにしたい場合は、髪をあまり梳かずに、重めのスタイルを維持しておくと良いでしょう。また、前髪やサイドの長さによっては、耳に髪をかけたり、バレッタなどで留めたりすると良いでしょう。
外ハネスタイル
外ハネスタイルは、敢えてボブヘアを活かし、ワンカールだけをしたヘアスタイルです。毛先を外側に巻くことでショートヘアのかわいらしさを全面にアピールできます。また、合わせる髪飾りにより、与えるイメージが変わるため、振袖の色合いやデザインを気にせずに使えるヘアスタイルです。特に、髪飾りをサイドにつけることで、横顔の写真がとても華やかになりますよ。
前撮りの髪型おすすめ②【ミディアム向け】
ミディアムヘアはショートヘアよりも長さがあるので自由度が高く、アップスタイルはもちろん、ダウンスタイル、編み込みスタイルも可能です。さまざまなヘアスタイルができるミディアムヘアの中でも、おすすめの髪型をご紹介します。
シニヨンスタイル
シニヨンスタイルとは、髪を後ろでまとめてねじって固定する髪型です。 シニヨンスタイルはアップスタイル、ダウンスタイル、編み込みスタイルとさまざまなバリエーションがあります。全体的に上品で清楚な印象があり、振袖にもよく合います。 また、顔周りの髪を残したり、編み込みやアクセサリーを加えたりして、華やかさや個性を出すことができます。
玉ねぎヘア(ボンボンヘア)
玉ねぎヘアとは、別名オニオンヘアやボンボンヘアとも呼ばれ、ゴムでパーツをわけ、丸い膨らみをつくるアレンジのことを言います。こちらは組紐やリボンなどが無くてもかわいくなれるアップスタイルとなっています。サイドに髪飾りをつけても良いでしょう。
前撮りの髪型おすすめ③【ロング向け】
ロングの方は前述したハーフアップやシニヨンスタイル、玉ねぎヘアなどどれにも対応できます。ここでは定番の髪型やロングだからこそできるおすすめの髪型をご紹介いたします。
定番のアップスタイル
王道のアップスタイル。トップ部分にボリュームを出して、サイドをスッキリまとめる髪型になります。由緒正しい風雅な雰囲気があり、古典柄の振袖などと相性がいいです。
ポニーテールヘア
ポニーテールはシンプルで清潔感があり、振袖の柄や色を引き立てる髪型です。ポニーテールを高い位置でスッキリと結んで、クールにカッコよく見せることができます。
少し長さが足りない場合は、低い位置で結ぶローポニーもおすすめです。ローポニーはハイポニーよりも大人っぽく上品でシックな印象を与えます。お花やリボンを多めに飾り付けて、ボリュームのある華やかなシルエットがオススメです。
フィンガーウェーブ
フィンガーウェーブとは、1920年代にアメリカで誕生した髪型のことをいい、髪の毛の表面を指で波を作るようにくるくると巻いていくヘアスタイルです。柔らかく優雅な雰囲気を楽しめるでしょう。フィンガーウェーブは、古典的な振袖スタイルとは相性が良いため、幅広い種類の振袖と合わせることができます。大人っぽさ抜群の振袖とフィンガーウェーブで、個性が引き立ちますよ。
前髪の有無による印象の違い
前髪ありの場合
前髪ありは、かわいらしく、若々しく見えます。また、顔まわりに髪の毛を残さないことで、すっきりとした印象を与えます。
前髪ありで撮影をする場合は、前髪の厚みや長さに注意しましょう。前髪が厚すぎると重たく見える可能性があります。 また、前髪が長すぎると目元が隠れてしまうので、眉上か眉毛にかかるくらいの長さがおすすめです。振袖はシックで落ち着いた色味や柄にすることで、よりかわいらしさや女性らしさをプラスできます。
前髪ありがおすすめの顔タイプ
面長さん
面長さんの場合は、縦ラインが強調されるため、前髪を作ることで縦ラインを目立たせなくできます。短めの前髪よりかは、重めの前髪や少しおでこを出した前髪にすることでかわいらしさがアップします。
逆三角さん
逆三角さんの場合は、顎のラインがシャープで、クールな印象を与えることが多いです。前髪や後毛を出したり、低めの位置にボリュームを持ってきたりすることで柔らかい雰囲気にできます。完全におでこを隠すと重い印象になるので、少しおでこが出ていると良いでしょう。
ベース顔さん
前髪ありの方がいいですが、しっかりと前髪があるとフェイスラインが強調されてしまいます。少しおでこを出したくらいがおすすめです。サイドの編み下ろしやダウンスタイルにすることでよりフェイスラインが隠れてかわいくなります。
前髪なしの場合
前髪なしは、振袖の華やかさを引き立たせるだけでなく、大人っぽく清楚な印象を与えます。土台となる髪の毛がシンプルなことで、髪飾りの存在感がアップするところも魅力です。シンプルで清楚な印象の前髪なしのヘアスタイルは、華やかな柄や色味の振袖と相性抜群です。また、前髪なしは骨格の出やすいアレンジになるので、気になる方はサイドの後れ毛や大きめの髪飾りでカバーすると良いでしょう。
前髪なしがおすすめの顔タイプ
丸顔さん
あごラインが丸目で幼い印象になりやすい丸顔さん。前髪なしのスタイルにすることで縦のラインを強調し、横の幅をカバーしてくれるため全体的な丸い顔をカバーしてくれます。前髪を上げてトップにボリュームを出すとより大人な雰囲気になりますよ。
卵顔さん
バランスの取れたシルエットが特徴的な卵顔さん。整ったフェイスラインを活かして、お顔周りがしっかりと見えるヘアがおすすめです。髪型はトップにボリュームを出しすぎると、縦のラインが強調されるので注意しましょう。
髪飾りの選び方と種類
髪飾りの選び方
1. 振袖や帯、小物に入っている色を取り入れる
色はコーディネートの統一感を生み出す重要な要素です。髪飾りでも同じ色や色合いを取り入れることで、全体の調和を保ち、一体感のある装いを作り出すことができるでしょう。ワントーンで統一した場合は、振袖の色から髪飾りの色を選ぶと良いですよ。
2. 振袖や帯に入っているデザイン(柄)を取り入れる
和柄や市松模様、ストライプなどのモダンな柄であれば、つまみ細工や水引などの和をモチーフとした髪飾りを、蝶や薔薇などの洋風な柄は生花やリボンなどを入れるとより統一感のあるコーディネートになります。ぜひ、参考に取り入れてみてくださいね。
髪飾りの種類
髪飾りには様々な種類があります。今回は良く使われる髪飾りや最近人気の髪飾りをご紹介いたします。
つまみ細工
つまみ細工は日本の伝統工芸で、布を使って小さな花や植物などの形を作ります。主に和紙や絹布を使用し、細かい折り目や結び目を作ることで、リアルな花や植物、動物の形を表現します。つまみ細工は振袖に合わせやすく、種類も豊富なのでおすすめの髪飾りです。
水引
水引の髪飾りは、色とりどりの結び紐で作られ、華やかさと豊富なデザインが特徴になります。和装によく似合い、独自の美しさを引き立てることができます。また、縁起物としても知られ、特別な日や祝いの場にふさわしい髪飾りです。汎用性も高く、様々なヘアスタイルに合わせられます。
ドライフラワー
ここ数年とても人気の高いドライフラワーの髪飾りは、花や葉を乾燥させて作られるため、色合いや形状が豊かで、繊細な質感があります。そのためおとなっぽい印象になります。くすみカラーの振袖との相性が良く、ドライフラワーにより、更に優雅さと自然の美を表現する素敵なアクセントとなるでしょう。
金箔
ドライフラワー同様人気の高い金箔。金箔の髪飾りは、独自の輝きと風格を持ち、存在感のある美しさを醸し出します。雰囲気としては、上品さと華やかさを演出できます。ただし、ベースの髪型はタイトなものとなり、金箔をつけた場所は触らないよう気をつける必要があります。
他にも生花やリボンなどを用いた髪飾りも人気です。ご自身の好みや振袖に合うものをぜひ選んでくださいね。
成人式と前撮りの髪型は変えるべき?
特に変えるべきという決まりはありませんが、一般的には変える方が多いようです。
参考記事:https://www.zakzak.co.jp/pressrelease/dreamnews/KCCE4OV4KVNGVOH2CAKKVOF7WI/
髪型を変える理由
前撮りと成人式当日の髪型を変える理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 前撮りでは自分の好きなヘアスタイルやアクセサリーを楽しみたいが、当日は着付けやメイクに時間がかかるため、シンプルで落ち着いたヘアスタイルにしたいから。
- 前撮りでは季節やロケーションに合わせてヘアスタイルを変えたい。
以上のように、前撮りと成人式当日とでは目的や雰囲気が異なるため、髪型を変える方は多いそうです。
2度ヘアスタイルを楽しむことができますね。
髪型を変えない理由
前撮りと成人式当日の髪型を変えない場合の理由は、以下のようなものがあります。
- 前撮りで気に入った髪型をそのまま当日に再現できるので、失敗が少ないため。
- 髪型を変えると振袖や小物とのバランスが変わる可能性があるので、前撮りと同じ髪型にすることで統一感が出る。
- 髪型を変えると時間や費用がかかる場合があるので、前撮りと同じ髪型にすることで節約できる。
成人式でも同じ髪型にする場合は、同じ美容院でセットしてもらえるよう、成人式当日の予約を取り忘れないように気をつけましょう。
前撮りの髪型で後悔しないために美容師さんへの伝え方のコツ
前撮り時に「ああしとけばよかった..」など後悔の声も少なくありません。特に髪型の場合は、イメージと違ったという場合があります。ヘアセットを着付けと一緒に行ってくれるところもありますが、髪型にこだわりたい方は、美容院でセットしてもらうことをおすすめします。
髪型で後悔しないためにも美容師さんへの伝え方のコツを押さえておきましょう。
1. 希望のヘアスタイル写真を準備する
まずは希望のヘアスタイルの画像を事前に用意しておくことが大事です。プロの美容師さんと言えど、どうしても言葉の説明だけではイメージが伝わりきらないことがあります。そのため、自分で事前にヘアスタイルの写真を調べて、美容師さんに見せられる準備をしておくと良いでしょう。またそのときは正面の画像だけでなく、横向きや後ろ向きなどのいくつかパターンがあると、美容師さんによりイメージが伝わりやすいです。
また写真を探すときは、ヘアスタイルの雑誌(ヘアカタログ)もおすすめです。雑誌であれば、色々な角度の髪型の写真を掲載していることが多いので、とても分かりやすいと思います。ネットだとパターンが少ないこともあるので、細部までこだわりたい方は、一度雑誌でリサーチしてみるのも良いかもしれませんね。
2. 髪型のポイントを伝える
①で用意した髪型のイメージについて、こだわりのポイントをしっかり言葉でも説明できるように準備しておきましょう。ヘアスタイルの写真を見せることで、全体感は美容師さんに伝わりますが、詳細まで把握するのは難しいこともあります。そのため、抑えてほしいポイントはしっかりと説明するのが大事です。美容師さんからも質問があるとは思いますが、よく聞かれる点は自分でも事前に考えておくと良いでしょう。
- 前髪の有無(有りの場合、長さ・重さなどの希望)
- 前髪の流し方(横向きに流す場合は左右どちらが良いのか)
- 前髪のカール具合
など
上記以外でもこだわりのポイントがあれば、当日は言葉で伝えられるようにしておきましょう。
3. カラーの場合、色の明るさ・抜け方を確認しよう
カラーの場合は、前撮り当日以前に髪を染める場合は注意が必要です。ブリーチなどをする場合には、特に退色する可能性もあるので、どのように髪の色が抜けてしまうかを確認すると良いでしょう。髪を染めるタイミングによっては、撮影当日に想像していた髪色と違ってしまうケースがあるので、カラーに関しては入念に美容師さんと相談すると良いでしょう。
その他にも髪型以外に前撮り時に後悔したことについて、こちらの記事に記載していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
成人式前撮りにおいて、ヘアスタイルは印象を決める大切な要素です。一生に一度の大切な思い出を残すためにも、式場や衣装に合わせたヘアスタイルを選びましょう。今回の記事では、ロングヘアやボブヘアなど、髪の長さに合わせたヘアスタイルをご紹介しました。色々な髪型がありますが、ご自身が好きなスタイルで楽しむことが一番大事です。今回の記事が、より素敵な思い出を残すお手伝いをできたら嬉しいです。