お宮参りとは、赤ちゃんが初めて神社にお参りをするため「初宮参り」ともいいます。
親は土地の氏神さまに赤ちゃんが無事に生まれたことを伝え、感謝と健やかな成長を願います。お祓いと祝詞を上げてもらうご祈祷には初穂料が必要です。
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お宮参りの時期はしきたり通りに従わなければダメ?
一般的によいとされている時期は「男の子は生後31日目、女の子は生後33日目」です。ただ、実際は各家庭によりけりです。
お宮参りがお賽銭とお参りだけであれば、天気の良い日を選べば良いでしょう。お祓いや祝詞を上げてもらうようなご祈祷は外出時間も長くなります。
しきたりは知識程度として、お母さんの体調や赤ちゃんの生活リズムも一つの目安として日取りを決めるのが理想です。
母親と赤ちゃんが快適に過ごせる服装と抱っこについて
昔はお産が血や命が関わるため「けがれ」と考えられていました。お宮参りには母親の「けがれを祓う」という意味があります。そのため母親が抱っこするのではなく、父方の祖母が赤ちゃんを抱っこしたそうです。
しかし、最近ではお宮参り自体が簡略化されていることもあり、赤ちゃんを抱っこするのは誰でも問題ありません。
お宮参りで望ましい服装は?
フォーマルに対応した授乳服や洋服の上に祝い着をかけてもバランスが取れていれば問題ありません。赤ちゃんの授乳で困ることなく過ごすことができます。赤ちゃんはお宮参り用のセットアップで整えて、祝い着を引っ掛けた家族が抱っこします。
伝統的な祝い着ですが、男の子は家紋付きで兜や鷹などをあしらった熨斗目模様、女の子は手毬や花など華やかな柄模様が代表的です。
大人の行儀作法!正しい神社参拝の仕方
神社の境内には「手水舍」があります。 参拝前に手と口を清めるための水どころで、置かれているひしゃくを使います。
まず手水舍に入る前で一拝、右手でひしゃくを持って水をくみ、左手に水を注いで清めます。左手に持ち替えて同様に行います。
ひしゃくを右手に持ち替え、左手で水をとって口にふくみ、 下にすすぎ出します。ひしゃくに直接口はつけません。
もう一度左手を清め、ひしゃくを傾けて持ち手も清めます。ひしゃくは伏せて戻します。
また、神社の参拝は、二拝・二拍手・一拝が基本です。
初穂料の考え方は地域の神社によって異なる
現代では、神社の拝殿でお祓いと祝詞を上げてもらう場合、御饌(みけ)の代わりに初穂料や御玉串料として金銭を納めています。
御饌とは神前に捧げるお供え物のことで、昔はその年にはじめて収穫した稲や穀物など(初穂)でした。
神社によって初穂料の考え方が違いますが、お宮参りはお食事がパックされている場合もありますので、ご祈祷料としては5,000円〜が一般的でしょう。
【まとめ】
室町時代から一般化されたといわれるお宮参り。現代は古くから日本に伝わる行事も簡略化されています。
赤ちゃんの無事な誕生を家族と土地の氏神さまに感謝する気持ちとマナーは昔も今も大切にしたいものです。