夏ならではの楽しみといえば、夏祭りや花火大会がありますよね。ふだんはあまり着る機会のない「浴衣」「甚平」を着せてあげませんか?
年々成長していく子どもの浴衣選びには、おさえておきたい「ポイント」があるんです。
目次
子ども浴衣の選び方は? 5つのポイントをおさえておこう
小さなお子さまの基本的な浴衣選びには5つのポイントがあります。
1. ワンサイズ上のものを選びましょう
子ども用浴衣には「肩上げ」や「腰上げ」といって、肩や腰のあたりで縫い上げるのが一般的です。成長して合わなくなった場合、いったんほどいて肩上げ・腰上げを調整する必要があるため、布に余裕を持たせてワンサイズ上のものを購入しておくといいでしょう。
子どもの発育がよく、布に余裕がない場合、肩上げ・腰上げをほどいたままにしてもかまいませんが、「縁起」を気にされるなら新しい浴衣を購入し、肩上げ・腰上げすることをおすすめします。
というのも、肩上げ・腰上げのない着物は「成長しない = 死」を意味し、縁起の悪いものとされているのです。また、肩上げ・腰上げは子どもならではの「初々しさ」を感じさせるものですので、ぜひ試してみてください。
また、2サイズ以上も大きいものは見た目がよくないだけでなく、転んでしまう危険もあるので避けるようにしましょう。
2. 脱ぎ着しやすいものを選びましょう
小さなお子さまはどうしてもあちこち動きまわります。着付けが崩れてしまったときに着やすく、トイレなどでは脱ぎやすいものを選びましょう。
3. 目立つ色・柄を選びましょう
夏祭り・花火大会などは人が多いうえに、暗くなってくると迷子になったときに探すのが大変です。夏祭りや花火大会など人の多い場所でも見つけやすいように目立つ色柄や明るい色柄を選びましょう。
4.肌触り・吸湿性のいい素材を選びましょう
生地の素材は吸湿性がよく、肌触りがいいものを選びましょう。
定番の木綿以外にも、いまでは特殊加工がされたポリエステルなど、吸汗・速乾性が高く、シワにもなりにくい素材があります。平織りの生地のほか、ダブルガーゼやサッカー地・リップルなども好まれます。
5. セットのものを買うときは内容をチェックしましょう
別売りのものをコーディネートしていくのも楽しいですが、柄・色あわせに困るならセット売りを買われるのも便利かもしれません。ただし「帯・小物は別売り」ということもあるので、セット内容はしっかりチェックしましょう!
3歳〜10歳までのサイズは? 一覧でチェックしよう
子どもの浴衣サイズは以下のようになっています。
- サイズ100(3〜4歳)
対応身長: 95cm〜105cm- サイズ110(5〜6歳)
対応身長: 105cm〜115cm- サイズ120(7〜8歳)
対応身長: 115cm〜125cm- サイズ130(9〜10歳)
対応身長: 125cm〜135cm(出典:「浴衣屋さん.com」)
浴衣の丈はくるぶしが出るくらいの長さがいいのですが、少し長めでもかまいません。おはしょりが見える部分は4〜5cmくらいがいいですね。くれぐれも、転倒には気をつけて動きやすい長さを調整しましょう。
浴衣、甚平、浴衣ドレス……子ども浴衣はバリエーション豊富!
浴衣にもいろいろなタイプがあります。昔ながらの伝統的な浴衣はもちろん、いまでは「浴衣ドレス」なんてものもあるのです。
ちょっぴり大人っぽく。定番の「浴衣」
伝統的な浴衣は小学生の中高学年の子から人気があるようです。一方、着くずれしやすいため、幼児や小学低学年の子に着せるには不向きかもしれません。
ふんわりかわいい「浴衣ドレス」
浴衣ドレスは「着崩れしにくく、動きやすい」というメリットがあります。
浴衣ドレスは「ワンピースタイプ」と「セパレートタイプ」の2タイプから選ぶことができます。セパレートタイプは上下が分かれているもので、ワンピースタイプはワンピースの上に上衣を着て浴衣らしさを演出する服です。
着くずれしにくい「甚平」
浴衣のほかに甚平もかわいいですね。甚平は着くずれする心配がないので、ちょっとやんちゃな子どもにもぴったりです。男の子はもちろん、女の子向けのかわいい甚平もありますので、お好みのものを選んでみてはいかがでしょう。
小物選びも楽しく。衣装と合ったものを選んであげよう
浴衣に合わせた小物としては髪飾りなど人混みの中で目印になりますので、浴衣とお似合いのかわいい小物を選んであげましょう。
幼稚園児には動きやすい「浴衣ドレス」や「甚平」がおすすめ
普段着としても使える「浴衣ドレス」
幼稚園児に人気なのは、着くずれしにくく、着付けもカンタンな「浴衣ドレス」です。スカートの部分は普段着にも着用できます。
また、スカートの下にパニエをはくと、ふわっと広がって華やかさが増します。ワンピースタイプでも上衣を脱げば普段着として着用できるので、工夫しだいで多様な使い方ができますね。
さっと着られて着くずれにくい! 「甚平」
甚平のズボンは、ほとんどの場合ウエストがゴムになっています。ウエストゴムのものを選べば、着くずれる心配もありません。
また、甚平というと「男の子が着るもの」と思われがちですが、かわいい色柄の「甚平ドレス」もあるので、女の子にも喜んでもらえますよ。
7〜8歳なら成長に応じて脱ぎ着・移動のしやすいものを
好みによりますが、女の子であれば浴衣・浴衣ドレスなど、かわいらしいものが喜ばれるでしょう。着くずれにくく、トイレのときも脱ぎ着が楽です。伝統的な浴衣を着る場合は、兵児帯をふんわりとかわいく結んであげましょう。
男の子は浴衣・甚平のどちらがいいか、好みを聞いてあげましょう。お子さんの好みも聞いて、かわいい色・柄を選んであげましょうね。
なお、下駄に慣れていない場合は、履きなれたサンダルでかまいません。
120サイズまでは肩上げ・腰上げがされていますが、130サイズからは大人の浴衣と同じように「おはしょり」をつくることになります。
また、お子さまの身長は平均的なら120サイズまでで大丈夫ですが、発育のいいお子さまなら130サイズくらいの浴衣の方がいいかもしれません。
【まとめ】バリエーション豊富な子ども浴衣・甚平。早めにリサーチしておこう
今では浴衣や甚平と言ってもいろいろなデザインが豊富にあります。人気のある商品は早くに売り切れてしまいますので、早めに商品リサーチをして購入しましょう。
夏祭り、花火大会、盆踊りなど、ご家族みんなで楽しい思い出をつくりましょうね。