そろそろ始めたい幼稚園・保育園選び。10月~11月には願書を提出する幼稚園が多いようですし 1、保育園の申し込みも、多くの自治体では12月〜1月ごろのようです 2。のんびりしていると出遅れてしまいそうですね。
でも、まだ幼稚園にするか保育園にするか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は、幼稚園・保育園を選ぶときのポイントをご紹介します。
目次
幼稚園を選ぶときの基準。園バス・給食・預かり保育など
あれば通園が楽チンに。「園バス」
幼いお子さんを送迎する大変さを緩和させてくれるのが幼稚園バスです。ただ、幼稚園によっては徒歩通園を推奨しているところもありますので、通園バスがあるかどうかは事前に確認しておきましょう。
また、通園バスには、それぞれの園ごとに対応エリアがあります。もし家の近くで園バスを見かけたことがない場合は、対応エリア外かもしれません。
毎日のお弁当づくりはちょっと……という方に。「給食」
幼稚園における給食の提供は義務ではありません 3。そのため、お弁当持参のところも多くあります。
毎日のお弁当づくりは大変だと思う方は、給食のある幼稚園を探してみましょう。
いざというときも安心。「預かり保育」
幼稚園の標準教育時間は「4時間」とされています 4。たとえば、9:30〜13:30など、朝からお昼にかけての時間を設けている幼稚園が多いようです。
とはいえ、仕事の都合などで長く預けたいときもありますよね。そんなときは、預かり保育の制度を利用しましょう。
月額料金を定めている園もあれば、30分〜1時間につきいくらという料金体系にしている園もあります。希望している園はどのような料金体系になっているのか、電話などで問い合わせてみましょう。
保育園を選ぶときの基準。家庭の方針・預ける時間・園の立地など
0歳児から就学前の子供を、長時間保育してくれるのが保育園です 5。 保育園に入園する場合には、就労などで保護者自身が保育できない状況にあるということが条件となります 6。
視野を広げて考えるために。「家庭の方針」をよく話し合おう
「保育園の方針」ではなく、「家庭の方針」を最初に挙げたのには理由があります。「保育園に」預ける必要が本当にあるかどうかを、家庭できちんと話し合っていただきたいからです。
残念なことに、保育園はいまや狭き門となってしまいました。待機児童が膨れあがり、いわゆる「保活」にストレスを抱えてしまう保護者も多くなっています。
ですので、最初から「絶対に保育園に入れる!」と決めてしまうのではなく、視野を広げて、多くの選択肢を検討してみることをおすすめします。たとえば、もしパート勤務をされている方であれば、保育園ではなく幼稚園でも対応できるかもしれません。
「最初から保育園だけに絞ったものの、保育園の入園許可が下りず、結局仕事を辞めることになってしまった……」という方も少なからずいます。事前に多くの選択肢を検討することで、なるべくそのような事態を避けられるようにしましょう。
延長保育はしてもらえる?「預けられる時間」を確認しよう
私立保育園のなかには、延長保育を含むと夜8時ごろまでに預かってくれるところもあります 7。
延長保育は別料金になりますが、勤務時間・通勤時間を合わせて、保育時間を確認する必要があります。保育園によっては、土曜日の延長保育がないところもありますので、注意してくださいね。
送迎にかかる時間は?「園の立地」は事前に確認を
保育園は、持ち物が多いのをご存知ですか? 園によっては、お昼寝用の布団一式を、毎週月曜日に運び、毎週金曜日に持ち帰るようにしていることもあるのだとか。
お子さんを連れて、お布団や着替えを抱えて、遠い園まで歩くのは大仕事。なるべく、自宅から近い園を選んだほうがいいでしょう。
なお、幼稚園と同様、徒歩での通園を推奨している園もありますので、車での送迎は可能かどうかを問い合わせてみることをおすすめします。
幼稚園・保育園共通のポイント。先生の構成、子供への接し方、施設環境
入園に際して、いろいろな園の見学会・説明会に参加されると思います。どんなところをチェックすればいいのか、確認してみましょう。
どんな先生が在籍しているのか確認しよう。「先生の構成」
園の先生方が、どのような構成なのかを確認してみましょう。具体的には、下記の3点です。
- 若い先生ばかりではないか
- 新任の先生が多くないか
- 先生間のやりとりは円満か
若い先生ばかりだったり、その保育園での経験年数が浅い先生ばかり……といった場合だと、安心して子供を預けにくいかと思います。
「ベテランの先生はいらっしゃるのですか?」などと質問してみるといいかもしれませんね。
きちんとめんどうを見てもらえている?「子供への接し方」
「子供への接し方」は、もちろん大切なポイントですよね。
ただ、ここで見るべきなのは「見学に来た子供への接し方」ではなく、「現在預けられている子供たちのようす」です。
見学のときはていねいに接してくれたのに、入園後はあまりめんどうを見てくれなくなった……なんてことにならないように注意してチェックしましょう。
具体的には、下記の3点をチェックしましょう。
- 先生と園児が楽しそうに接しているか
- 園児が先生にまとわりついているか
- きちんと注意できているか
子供は素直ですから、日ごろ先生が冷たくあしらっていると、だんだんそばに寄らなくなっていくものです。
ケガをしないために要チェック。「施設環境」
保育園では、マンションや商業施設のスペースなどを使っているところも多くなってきました。もちろん、一定の安全基準はクリアしているはずですが、念には念を入れ、きちんと施設の環境を確認しておきましょう。
- 施設の広さは納得のいくものか
- 園庭の広さは十分か
- 施設が清潔に保たれているか
- 危険な遊具などがそのままにされていないか
事前見学・説明会・一時預かりに参加しよう!
幼稚園・保育園それぞれのチェックポイントをご紹介してきましたが、やはり「実際に見て、体験してみる」のが一番です。
ですので、申し込む前に、必ず見学に行くようにしましょう。幼稚園ならプレスクール、保育園なら一時預かりを利用するのもいい方法だと思います。1カ所ではなく、複数の園を比較してみることをおすすめします。
実際、一度見ただけでは表面的な部分しかわからないこともあります。説明会の前にプレスクールに参加して、そのときに抱いた疑問について、説明会で質問してみるのもよいでしょう。
【まとめ】「先生」「在園している子供」のようすを必ずチェックしよう
大切なお子さんをあずける場所です。「先生」「在園している子供」のようすを重点的にチェックしましょう。施設のきれいさも大事ですが、「どんな人がいるのか」はとても重要なポイントです。
筆者は、長男を転園させた経験があります。合わない場合の選択肢ではありますが、けっこうストレスになりました。
初めにきちんと調べて、楽しい園生活を過ごしてくださいね。
次に読む
Notes:
- マイナビウーマン 「いつ払う? 幼稚園入園料の渡し方と相場費用」を参照 ↩
- All About 「保育園に入園するために、いつドコで何をすべき?」を参照 ↩
- All About 「幼稚園の給食とお弁当」を参照 ↩
- 文部科学省 幼稚園教育要綱「第2 教育課程の編成」を参照 ↩
- e-Gov 「児童福祉法」の第三十九条を参照 ↩
- 東京都世田谷区 公式サイトを参照 ↩
- 東京都渋谷区 公式サイトを参照 ↩