ニューボーンフォトとは、生後3週間ごろまでの「新生児」の写真です。SNSでも人気で定番になりつつあるので、興味がある方も多いでしょう。
セルフで撮影するのが難しそうなニューボーンフォトですが、ポイントを押さえれば自分でも撮影できます。
この記事では、ご自身でニューボーンフォトを撮るコツや、衣装・グッズ・ポーズのアイディア、赤ちゃんを安全に撮影するための注意点をご紹介します。
目次
ニューボーンフォトのセルフ撮影のポイント① 衣装・グッズ選び
まずは、撮影用の衣装とグッズを決めます。使うアイテム次第でさまざまな写真に仕上げられるのもニューボーンフォトの撮影を楽めるポイントです。どんな写真を撮りたいかイメージを膨らませながら選ぶと良いでしょう。
ここではセルフ撮影にぴったりのアイテムをご紹介します。
衣装
ニューボーンフォトの衣装では、
- おくるみ
- ニット帽
- かわいらしい動物の耳付きコスチューム
- 天使の羽
- 蝶ネクタイ
などが人気です。
一番の定番は「おくるみ」
中でも、一番の定番はおくるみです。安価で手に入ることはもちろんのこと、なんと言っても小さく布に包まれた姿は新生児のときしか撮影ができません。おくるみに包まれると、赤ちゃんがお母さんのお腹の中に包まれていた時のことを思い出して安心するとも言われます。柔らかい表情を撮影するのにもぴったりでしょう。
おくるみのデザインは、オーソドックスな無地のものからキャラクターのものまでたくさんの種類がありますし、素材の種類でも楽しめます。
おくるみの巻き方については、こちらの解説をご覧ください。
グッズ・小物
衣装小物を利用すると、ニューボーンフォトのクオリティをぐっと引き上げられます。
自分であれこれ用意するのは大変ですが、普段使っているブランケットや、シーツ、ぬいぐるみなどを活用してもOK。衣装の色や柄などを合わせてコーディネートすると、プロの仕上がりに近づけることができますよ。
1. ブランケット
編み物やレースでできた丸型のブランケットは、繊細で可愛らしい雰囲気のニューボーンフォトにピッタリ。床の上に敷いても、バスケットやボールに入れても写真映えします。
2. 文字アイテム編
月齢フォトシーツやアルファベットブロック、フォトレターなども人気です。アルバムを作っている人は、成長の過程が月齢や年齢を目ですぐにわかる1枚に仕上がります。デザインも豊富で、1枚あればずっと使えるので、重宝するはずです。
3. 背景用の布
家の中で撮影するのにセッティングが大変、という人は背景用の布などを用意すると良いでしょう。色とりどり、素材もさまざまな布が存在するので選択肢が多いのも魅力です。背景に置くだけでグッと雰囲気が良くなります。
4. ぬいぐるみや花モチーフ
ぬいぐるみやお花モチーフなども、写真のクオリティアップに活躍するでしょう。なんとなく物足りない…というときに一つ追加するだけで、かわいらしさが増します。お気に入りのものを探してみましょう。
衣装・小物のアイデアは、以下の記事もご覧ください。
イメージ作りのポイント
衣装やグッズがなかなか決まらないという方は、まず、ニューボーンフォトの事例写真を見ながらイメージ作りをするのがおすすめです。また、経験者の口コミも参考になるでしょう。
ニューボーンフォトのセルフ撮影のポイント② アイテムの揃え方
ニューボーンフォトの衣装やグッズのイメージができたら、次は必要なアイテムを揃えます。家にあるものを活用するのもOK。調達が必要な場合は、「購入」「手作り」「レンタル」を検討してみましょう。
1. 家にあるものを活用する
家にあるものを活用すれば出費は不要ですし、当時の思い出が詰まったオリジナルの写真が撮れます。ブランケットやぬいぐるみはニューボーンフォトにぴったりですし、ご自宅のインテリアを活用するのも良いでしょう。
2. お気に入りの衣装・グッズを見つけて購入する
撮りたいイメージが明確な場合は、事例写真で使われているアイテムや気になったアイテムを購入するのが最も確実で手っ取り早いでしょう。また、最近では100均でもおしゃれな小物が手に入るので、それらを飾り付けにプラスするというのもおすすめです。
ただし、衣装やグッズが高額になると購入するのは少し躊躇してしまいますよね。その場合は、手作りアイテム、レンタルと組み合わせて揃えると良いでしょう。
3. 手作りアイテムを用意する
アイテムを手作りすれば費用を抑えられますし、何よりオリジナルの衣装やグッズで撮影できる楽しみも味わえます。ハンドメイドアイテムを作るのが好きな方には特におすすめの方法です。
慣れていない方にとっては、イメージどおりの手作りアイテムを用意するのは少し難しいかもしれません。その場合は、レンタルを検討しても良いでしょう。
4. 専門店でレンタルする
子ども用の衣装レンタルを見たことのある方は多いと思いますが、実はニューボーン用の衣装を借りられるお店も存在します。ネットで申し込めるので、まだ外に出るのはつらい…というママでも楽に活用できるでしょう。
背景の布やファー、クッション、フラワーリースなど小物などをセットでレンタルできるお店もあるので、用途に応じて選んでみると良いでしょう。
おくるみの巻き方
実は案外多くのママ・パパが苦戦するのは、おくるみの巻き方です。助産師さんが簡単に巻いているのを見て「すぐできそう!」と思っていざ巻いてみると、すぐに解けてしまったり、赤ちゃんが泣いてしまったり、簡単ではありません。
巻き方にはさまざまな方法がありますが、新生児の場合は「基本巻き」と言われる、体をしっかりホールドする巻き方がおすすめです。
おくるみの「基本巻き」 5ステップ
- ひし形になるよう、おくるみを平面において、上の角が中心にくるまで内側に織り込みましょう。
- 折り目を赤ちゃんの肩に合わせて寝かせます。
- 赤ちゃんの片手を胸の上に置いて、その上から左右片側の角で赤ちゃんを包み込んで、布の端を体の下に入れ込みましょう。
- 布を軽くまとめながら、下角を赤ちゃんの肩の方に引き上げ、そのまま赤ちゃんの背中に入れ込みます。
- 赤ちゃんの反対側の片手も胸の上に置き、もう片側の角で赤ちゃんに巻きつけましょう。
ニューボーンフォトのセルフ撮影のポイント③ ポーズ
最後に、ニューボーンフォトのポーズを決めます。
ニューボーンフォトがはじめての方は、セルフ撮影の注意点も参考にしながらポーズを考えてみてくださいね。
セルフ撮影にもおすすめなポーズ4選
1. ママに抱っこされて眠る姿
ママに抱えられた赤ちゃんのポーズは、新生児の小さくてかわいらしい姿だけでなく、子どもを見つめるママの表情も印象的な写真に。
三脚があればご自身で撮影できるポーズですが、なかなか思うような構図やタイミングで撮るのが難しいかもしれません。せっかくのママと赤ちゃんのツーショットなので、ご家族やプロのカメラマンに撮ってもらうのもおすすめです。
2. カゴの中で横になって眠る姿
ニューボーンフォトといえばコレ!と言っても過言ではないほど人気なのは、赤ちゃんをすっぽりカゴの中に入れて撮影した写真。赤ちゃんの小ささが良くわかり、居心地の良さそうな姿が撮れます。
3. 横になった赤ちゃんに布をかける
おくるみとしてではなく、布を体の上にかけてアート作品のように飾るのもおすすめです。人形やお花のモチーフを使うと、さらに華やぐでしょう。
4. 小さな手足のアップ
ママとパパと比べると、とっても小さい赤ちゃんの手。大人と新生児の大きさの差がしっかりわかるような写真もまた、良い思い出になるでしょう。また、小さな足にパパとママの結婚指輪をつけて撮影するのもおすすめです。新生児の大きさだけでなく、両親の愛情も感じられて、暖かい雰囲気の写真になります。
ニューボーンフォトは危険?注意すべきポイント
ニューボーンフォトの「危険なポーズ」はなるべく避けて
「ニューボーンフォトを撮ってみたいけど、本当に安全なの?」と不安に思う方もいるかもしれません。結論から言うと、ニューボーンフォト自体は危険ではありません。ただしポーズによっては危険な場合があるので注意が必要です。例えば、首座り前の赤ちゃんにうつぶせのポーズや直立したようなポーズをとらせると、首に負担がかかってしまい窒息する危険があります。
「でも、ニューボーンフォトの事例写真と同じポーズなら大丈夫じゃないの?」と思われるかもしれませんが、そうとは限りません。クオリティの高いニューボーンフォトの多くはプロのカメラマンが撮影しているので、適切な知識がないと安全に撮影するのが難しいポーズもあります。「事例写真があるからセルフでも撮影できる」とは限らないので、注意しましょう。
参考:
赤ちゃんが寝ている時に撮影しましょう
一般的にニューボーンフォトは赤ちゃんが深い眠りに入った状態で撮影します。起きた状態だと、赤ちゃんの体に力が入ってポージングさせづらいですし、無理やりポーズをとらせるのは危険だからです。セルフで撮影する際も、赤ちゃんを寝かしつけてから撮影を始めると良いでしょう。
室温は27度くらいがおすすめ
特に肌の露出が多いポーズで撮影する場合は、赤ちゃんの体が冷えないように、室温は27度くらいに保ちましょう。生まれたばかりの新生児はまだ自身で体温調節ができないので、室温の低い部屋で長時間撮影していると体温が下がって危険です。撮影中はこまめに赤ちゃんの体温や顔色を確認して、室温や衣装で調節してあげましょう。
セルフ撮影では避けた方が良いポーズ3選
「うつ伏せ」・「頬杖」・「ミノムシのポーズ」はどれもニューボーンフォトでは人気のポーズですが、知識と経験なしで安全に撮影するのが難しいポーズなので、セルフ撮影はやめておいた方が良いでしょう。もし、どうしてもこれらのポーズを撮影したい場合は、プロのカメラマンに依頼することを検討しても良いでしょう。
1. うつ伏せ
うつ伏せで寝ている赤ちゃんの背中に天使の羽根を飾ってみたりと、ニューボーンフォトで人気のポーズです。しかし、撮影に夢中になって長時間うつ伏せにしてしまうと、思いがけない事故につながる恐れがあります。ご家族の安心と安全のためにも、無理せずプロのカメラマンにお願いした方が良いでしょう。
2. 頬杖をつく
頬に手を寄せている新生児の姿は、まるで何かを考えているみたいに見えて不思議な魅力があります。ただし、自分で頬杖をつけない赤ちゃんにポーズをとらせるのは簡単なようで難しく、一歩間違えると事故につながります。こちらのポーズもセルフ撮影は避けて、プロのカメラマンに依頼しましょう。
3. ミノムシのポーズ
おくるみの中で小さくまるまって、座っているかようなミノムシのポーズ。プロのカメラマンは赤ちゃんの首を支えられるようにした上で撮影しているので安全に撮影できますが、セルフで同じように撮影するのは難しいかもしれません。こちらもプロのカメラマンに撮影してもらいましょう。
セルフでプロのような写真を撮るためのポイント
プロのカメラマンのように撮影するには光源やフォーカスなど専門的な知識が必要になりますが、光を工夫するだけで写真の仕上がりはぐっと良くなります。
光は蛍光灯は避けて自然光を使うとより良い写真に仕上がるのでおすすめです。できるだけ昼間のうちに撮影し、夜の撮影になる場合は露出を増やすか、ナイトモードを利用してみましょう。
【まとめ】衣装や小物を工夫して、安全に配慮しながらセルフ撮影を楽しもう!
ニューボーンフォトをセルフで撮影する場合も、衣装や背景などを工夫するだけでクオリティの高い写真が撮れます。衣装は定番のおくるみを使ったり、手作りやレンタルでアイテムを揃えるのもおすすめです。
ただし、赤ちゃんへの負担が大きいポーズは避け、安全を第一に無理のない撮影を心がけましょう。
「今しか撮れないわが子の姿を、満足のいく形で残したい…」という想いがある方は、プロのカメラマンに出張撮影を依頼するのもおすすめです。ご自宅で安心して撮影できますよ。
あっという間に終わってしまう新生児の期間を楽しんでくださいね。